ⅩⅣ 卍 胸糞 卍
自分で書いた物や着想に胸糞悪くなったことありますか?
自分はあります。
それはかようなものでした。
【マリオンGPD】で遠未来の刑罰について考えていたんです。それで、病的に虐待を繰り返す人間に下される罰というのが……
VRで、虐待される子供の視点に被験者を置き、虐待されながらもパパとママはいつか元の優しいパパとママに戻ってくれると信じ続ける子供の恐怖とわびしさをひたすら追体験させる。
……というものでした。
果たしてこれが罰として働くのかどうか、という裏付けというか説得力を考えられなかったので、ひとまずそれ以上考えるのはやめよう、と思いました。
いまでも考えると胸糞だし。
しかしなにより恐れたのは、発表したあと「なんすかそれチョー甘ちゃんスねww」と嘲笑されることだったかもしれぬ。
物語的な詰めの甘さを嘲笑されるのは、世の中にはどんなものでもイキがって貶さないと気が済まない人がいるのだし、自分が甘ちゃんなのは分かってるからいいんです。
ただし、真に邪悪な人間というのは、自分ごときのアマチュアにはきっと想像できないレベルのがいるはず。
自分はM・スコット・ペックの【平気でうそをつく人たち】を読んで以来、邪悪な人間はすぐ隣にいる、ということをひしひしと感じて、それ以来他者に過度な期待を抱かなくなってしまった。ときどき根っからの善人というひとに会うと恥ずかしい気持ちになり、自分でも残念なことだが。
で、そんなやつがコメントしてきたら、耐えきれるかどうか……。
まあいまのところそんなコメントされるほどアクセス数稼いでいないんで、まったく仮定の話なんですけど(笑)
ただしいつか、しかるべきシーンに辿り着いてしまえば、その胸糞アイデアを採用するはず、とほぼ確信してもいます。そのときは全力で説得力ある描写を心がけるでしょう。そういうもんなんです。
人はエロ同人誌をなぜ書くかといえば、それは見てもらいたいからなのです。それと同じ。書いちゃったらそれがどんな下劣な内容でも、上手に書けた!と思ったら発表しちゃうのです。度し難いことです。