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25話 千寿の能力ー01

「私の【能力】は、【未来に起こる可能性のある事象から、自分の望むものを選ぶ】事よ。」


「……………え?………やけに、長いですね。」


「正確に言うなら、そう言わざるを得ないのよ。」


正確に言うなら?

僕の表情を読んだように、千寿さんは言葉を続ける。

「簡単に言うと、【未来を変える能力】よ。」


未来を変える【能力】だって?

これまた、凄い【能力〈ちから〉】が出てきたもんだ。

「………そんな、事があるんですか?そんなとんでもない【能力】が、あり得るんですか?」


「あり得るか、あり得ないかで言えば、あり得ないでしょうね。」


「だったら。」


「だから、簡単に言えば、と言ったのよ。とてもじゃないけど、私は未来を変えられるような器じゃないから。」


「でもさっき、確かに【変える】って。」


「おおまかにくくれば、そういう事になる、という事よ。さっきも言ったけど、厳密にはあくまで、【変える】んじゃなく【選ぶ】のよ。」



少し思案した後、千寿さんは続けた。

「マルバツクイズって、あるでしょ?」


なんだ、唐突に。

「それは、二択問題の事、ですよね。」

当たり前の事かもしれないが、質問の意図が掴めないので僕はそう聞いた。


「そうよ。その程度なら、私は100パーセント当てる事が出来るわ。」


「100パーセントですか?」


「ええ、だってあんなの、二つしか未来がないでしょ?」


当たるか、外れるか、という事か?

少し、彼女の【能力】が分かって来たかもしれない。

あくまでまだ、僕の予想だけど。

話を円滑に進める為にも、僕は千寿さんに尋ねてみた。


「………答え、というより問題自体知らなくても、貴方はそれに正解する事が出来るんじゃないですか?」

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