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八双(仮)  作者: 花辻 雨柳
始マリ
1/2

前提片

 神暦・天武13年――

 日ノ本に於いて天皇とは絶対なる神であり、そして畏怖すべき対象であった。

 その名は暦の名前にして日本における最高神――『天武尊(アマノタケルノミコト)

 彼が定め、そして選んだ八人の現人神『八色(やくさ)(かばね)』によって日本は八つの地域、八つの支配を受けることとなった。

 

 一つに曰く、真人(まひと)

 

 二つに曰く、朝臣(あそみ)


 三つに曰く、宿禰(すくね)


 四つに曰く、忌寸(いみき)


 五つに曰く、道師(みちのし)


 六つに曰く、(おみ)


 七つに曰く、(むらじ)


 八つに曰く、稲置(いなぎ)


 彼らは人の身でありながら神威を振るう常世の荒神魂(あらみたま)

 絶対的なるその力に、瞬く間に日本は最高神を頂点においた階級社会となったのだ。

 『神隷(しんれい)』――

 それが大和の民の新たな名であり、神の所有物となったことの証明だった。

 

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