使命
もう2度と着ない制服を脱ぎ捨てたのは
帰ってから、少し時間が経った頃だった。
何を考えているのか、自分でも分からなかった。
でも、修平の為にも自分が何を出来るか考えていた。
それは、おのずとわかる問題だった。
テストでいう、誰でもわかるような大問1のような問題で
高校生が小学生の問題を解くようなそんな簡単な問題だった。
高校に行こう。でも、今の僕に行ける学校は通信制の高校しかなかった。よし、そこに行こう。悩んでる暇なんか、なかった。
学校には、行ってなくても不登校でもひきこもりでも
ある程度の学力はあった。普通ならばそこら辺の近所の学校に行けるはずなのだか、長く続きもしないし、内診が
笑えるほどに最悪だったので通信制の高校にした。
笑う声が徐々に高まり、期待の音は少しづつ声をあげた。
あれは、今から少し前の事だ。
何もない。いつもと変わらない空を見上げていた時
空から未確認生物が現れるんではないかと思った。
今思えば、馬鹿げた話だかその時の僕にはもっと
ファンタジー的な要素がいっぱいあったのだと思う。
頭の中には、いつも何かしらの期待と不安が交互に重なり合い、まだ真っ白な紙をみて色をつけたいと思っていた。
まだ、真っ白な僕を見て何かに染まりたいと思っていた。なにも書いてない紙に、自分で「人生」について
深く考えた。答えを何度も書いて、何度も消して
消しゴムより、消しカスの方が大きくなる位まで
何度も、書き直した。
まだ、その紙には答えは書かれてない。きっとこれからも書かれる事はないのだろう。
前よりも、少し薄汚れていた紙を見た。
でも、何度も消していくうちにいい色になっていた。
人生はいくらでもやり直しがきく。自分が終わりを決めない限りゴールはない。フルマラソンを走りきった後に
休憩なしでフルマラソンのスタートラインにたつ何度も何度も死ぬまで。
それが、人生なのだと思った。
だから、僕はまた走り続ける僕の背に修平を乗せて
新たな、答えを探しに走っていく。




