始〜はじまり
ミーンみんみんみんみん…
陽射しが眩しく、蝉の鳴き声がさらに暑さを引き立ててる。
周りには人里もなく、あるのはただひとつ、ポツンとある少し大きめの建物がある。そこに1人の青年がいた。
「あー、暑い…」
青年の見た目から歳は、17〜8と言ったところだろう。中肉中背で、どこにもいそうな平凡な外見である。
「なんで俺がこんな目にあうんだ…」
彼は深いため息とともに床に突っ伏した。
〜青年回想中
(なんだ、ここは?)
気が付いたら妙に大きすぎる建物に立っていた。
(俺、ビルから落ちた…はずだよな?)
周りを見渡していると、不意に声が聞こえた。
「あー、役員様?それとも死人?」
その声はどうやら幼い少女のような声であった。
「その格好は役人様ではなさそうね」
彼女(と言っても声しか聞こえないが)はひとつ咳払いをしてから続けた。
「ようこそ、哀れな屍。ここに来るのはお前が初めてだ。 さて、これからお前がやるべきことを説明する」
「ちょっと待ってくれ」
「なんだ?」
話を途中で切られたためなのか少し不機嫌そうに少女(と思しき声)は問いてきた。
「まず、ここはどこなんだ?…もしかして地獄とかか?」
恐る恐る聞いてみると、彼女は大声で笑い始めた。
「ぷっ、あはははは! ふふっ、死んでるのにそんな事聞くの?あ〜面白い。本当におもしろい。 400年生きてて初めてよ、こんなに面白い死者に会えたの」
すると前方から俺の身長(18さいの平均的な身長)よりもかなり小さい、胸元あたりしかない少女が現れた。
「あなた、気に入ったわ。特別に姿を見してあげるわ。 ところで、名前は?」
「あ、えっと、一條那月、18です」
「ふーん、そう」
向こうから聞いてきたのに、興味の無さそうな返答だった。
「私は九重よ。 さてと、自己紹介も済んだことだし、そろそろ説明にうつらせていただくわ」
「説明って?」
「あなたがこれから成すことよ」
(やることって言っても、なんもなくね?人気全くないし)
那月はここに来たとき、今いる建物に居た。 最初は、夢に違いないと眠ったが、暑さのせいですぐに起きてしまった。 ここにいることから夢ではなく、現実に起きていると言うことがわかった。
(何もしないよりも動いた方が良いか)
そう思い、那月は体を起こし、家の中から探索を始めた。
初めまして、クロハです。
初めての小説です。正直、下手な文章構成なので気恥ずかしい所はあります。
ブログでssも書き始めたばかりの新米中の新米です。 よろしければよろしくお願いします!
ところで、この作品はどうだったでしょうか? 皆様の感想を聞いてみたいです。
お願いいたします。