再試
いつの間にか一年の年月が流れていた....
そんな馬鹿な!
とりあえず進行させます、はい。
「ねーえ?起きて~起きてってばぁ~。」
ドスッ!
「ごふぁっ!?」
セナが俺に腹パンしたようだ。
「あっはっは!ごふぁっ!?って...フフフッ」
起こし方が手荒いセナさんでし...ガクッ
「.....もう一回やられたいの?」
「すいませんでした俺が悪かったデス」
「はいよろしい」
そしてセナは、後ろを振り向き、
「奈ー留さーん、蒼真さーん、目覚めましたよー。」
「はいはーい、セナちゃんおっつかれですぅー」
奈留さんと蒼真さんがスライド式のドアを開け
部屋に入ってきた。
「てか俺達谷底の川に落ちませんでした?」
「それは立体投影による映像だ」
蒼真さんが簡潔に答えてくれた。
「あの映像の裏にクッション性の高い素材が
置いてあったんだ。
落とすときに俺がお前らを気絶させたから
今こうしてお目覚め、というわけだ。
手荒な真似をしてすまなかったな、
この研究所の場所は秘匿しなければならないのだ。」
少しすまなそうにしている。
どうみてもちっちゃい男の子にしか
見えないので違和感が半端ではないが。
「まぁそゆことなんですよぅ。
あ、ちょっと待っててくださいねぇ?
準備しますからぁ。」
奈留さんが部屋から出ていく。
奈留さんはなんかふんわりした雰囲気の女性だ。
桃色をベースとして黄緑色の毛先の髪だ。
長さは肩位だろうか。身長は160位か。
目は碧眼、胸は...でかい。とてもでかい。
おや?奈留さんが栄養ドリンクみたいな瓶を
3本持って帰ってきた.....
と思ったら一気に全部飲んだ。
髪をまとめ、こっちを見た、目は蒼くなっていた。
「すみません、お待たせしました。
こっちのモードじゃないと
テキパキ事が進まないんです。」
別人みたいに変化した奈留さんは
本当にテキパキ進めていく。
「それで、リラから頼まれた事ですが、
能力測定の再試、また、資質の確認ですね、
蒼真君、セナさんの方お願いしますね。」
「了解。」
「じゃあ廉さん、こちらへいらしてください。」
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「はい、結果がでました。
廉さんは今のところ能力はないですね。」
マジか。だが今のところ、という言葉が
引っ掛かるな。なんだろう?
「じゃあ資質の確認、及び解放をします。」
「えっ?解放ってなんすか?
てかそもそも資質ってなんです?」
「あ、はい。
資質とは、能力がないと一般に言われる人に
眠っているといわれる能力です。
それはあるきっかけで覚醒することがあるんですが、
それを後天的覚醒と言ったりしますね。
そのきっかけの前段階として、解放をすることで
後天的覚醒しやすくすることができるんです。」
「へぇー。じゃあ、俺にも資質があると?」
「はい。そのために来てもらいましたしね。
じゃあ鈴音ー。こっちに来て頂戴!」
「鈴音ぇ!?」
「はいなの。あとお久しぶりなの。廉お兄ちゃん?」
鈴音の話がないのは
一年前の僕が話をはしょったからです。
なので、この小説(モドキ)の仕様と思ってください。