作者の性別差【残酷】【ゲス】
男女平等、性差別はんたい。それは結構ですが、男女による意識認識の差はとんでもなく大きい。
例えばR-18エロ的な事柄、直球でいうならセックス事情。
男が『やりたい』『買いたい』のに対し、女は『させてあげる』『売ってあげる』みたいな意識の差。
【微エロ】などのタグがあった場合、女性作者による【微エロ】はストーリー的に(子供が)必要な触り程度とか、微妙なエロ―――微少ではなく微妙――しかありません。
読者であるあなたが男性ならば『どこが微エロだ、ふざけんな』という感覚を抱くと思います。
そういった男女による温度差が出やすいタグが【残酷描写】と【ゲス展開】です。
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まずは残酷描写
男性作者の【残酷描写】は比較的生ぬるい物を指します
ジャンル;ファンタジーにおいてはモンスターや獣を倒すシーンがあれば残酷。
必要次第では山賊や敵兵を殺すシーンもありますが、文字通りサクッとした描写で済ませる作者が大半です。
ヌルい男性作者に対して女性作者の場合はちょっと引くような描写が多々あります。
裏切り者(仲間)に抵抗し、うっかり殺害。
災害レベルの事態で街に死体がゴロゴロある描写。
奴隷狩りにあって一家離散、売られて等の奴隷生活日記。やたら詳細な拷問。
魔女狩りで公開処刑(丸焼き)。
モンスターに仲間が殺される。親しかった仲間が無惨に死ぬ。
リンチや触り程度の強姦、輪姦表現(被害者の性別は問わない)
生死を問わない人体実験、奴隷の目印として焼きごてを捺したり四肢欠損現場を書いたり、と地味にやり過ぎ展開(しかも、やたら詳細な実況説明入り)オンパレードです。
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男性作者も上記のようなシーンを書く場合はありますが、追加タグ【戦記】【拷問描写あり】【ダーク】【シリアス】をつけているか、18禁支部での執筆。
もしくは生き返りアイテムがあるだとか、寸前で仲間が駆けつける、土壇場で新しい能力が開花→逆転、罪を憎んで人を憎まず、という感じになる人も出るかと。
など何らかの“救済案”を用意してくれたりします。
“仲間を裏切り散々悪行を尽くした敵を追い詰め倒す”などのシーンを男性作者が書くと、
「甘いな!!仲間は前もって救助済みだ!!」
などの手段で減罪をおこない【もうちょっと苦しめて倒してやっても良かったのに…………】【爽快。ざまぁ見ろ】くらいに落とします。
女性作者だと、救済案を一切いれず、裏切り者に死んだ方がマシ級な罰――
――拷問や処罰、処刑、モンスター等の生き餌にする(三人称の観察者視点で詳細に説明)
等にするため【ヒャッハー!!!もっとやれぇ!!】の他に【やり過ぎだろ………】【………読むんじゃあなかった】とかになります。≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
一方、女性作者の【ゲス】は予想外にソフトです。
ヤンデレ系男の偏執的な愛情表現。恋のライバルを押し退ける、蹴落とす(行為がゲス)系。
内容も真性ゲスというよりは
「お人好し過ぎる自分を変えよう」
「目指せゲス!!!」
な作品が多めです。
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舐めてしまう女性作者の【ゲス】に対して、男性作者の【ゲス】は比較的強烈。
金や女は奪うもの(笑)、死なない程度に屈辱を与えて高笑い。
ムカつく相手のプライドをへし折る、才能を奪う。気に入らない相手は殴る、殺す(謀略は手間がかかるから、あまりしない)
生意気な女は殴って気絶させてから、ひん剥いてスラム街に放置、きっと親切なオッサンが介抱してくれるよ(笑)
腹立つイケメンに冤罪(真犯人はオレ)を押し付け犯罪者の仲間入りさせてやったww
といったかんじのゲスオンパレードがある種爽快ですが、爽快というにはゲスすぎるよなー………という作品に男性作者は【ゲス】タグをつけます。
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どしゃ降りの帰り道、傘を持って来忘れたかったから、傘立ての傘をパクってしまった…………が女の【ゲス】。
傘を持って来て忘れたかったから、傘立ての傘全部に接着剤流して開かなくしてやった(笑)が男の【ゲス】といったかんじ。
どちらも端迷惑ですが、より無差別、より大量の人々に、罪悪感より『おもしろかろう?』という愉快犯的な意味合いが強いのが、男の【ゲス】となります。
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例外は、作品に【残酷描写】作品と【ゲス】作品の2作以上ある場合です。
両方書いている作者は、両方えげつない。
片方のタグ作品しかないならば、男性作品の【ゲス】女性作者の【残酷描写】は注意してください。