悲しみに隠された愛
悲しみに包まれた愛には、隠された真実が眠っていた。その真実を知り、また偶然にも夢で、再び合間見えた時、心は絶望から解放されていく、そういうお話になっています。
ふわふわと空から降りてくる冷たい氷で、外は真っ白に染まっていく。暖かい場所が、愛おしく感じてしまうほどに、寒くなってきた。
私の心にも降る冷たい氷は、苦しさに変わっていく。何か悪いことしたのかなって、ずっとそれが心に刺さっている。彼を思えば思うほどに、悲しみが実り、やがて熟し、地に帰る。別れを切り出す際の彼の表情は、どこか切なく、遠くに感じた。
彼が別れた理由をあとから知って、言ってほしかったという気持ちが強かったけど、聞いているうちに、それは弱まっていった。
言いづらいことだったと思う。刻々と進む命の終わり。一緒におるよりか、他の人と一緒になって、幸せであってほしい、そんな彼の願いがひしひしと伝わってくる。今思えば、あの時の彼の表情が、そう言っていたように思える。
永遠に目を開けない彼に再開した私は、手を口に当て、涙した。好きだった彼との本当の別れに、私の心は潰れてしまった。
一晩中泣いた。彼との日々を思い返し、それに浸れば浸るほど、悲しみに包まれていった。深く暗い深層に沈んでいく私の心。底に終わりがない深く寂しいところに、私の心は向かっている。
夢で再び彼と出会えた。それが夢だとしても、私は嬉しかった。現実の私は、おそらく泣いていると思う。「今までありがとう、美来の幸せが俺の幸せだから、これからは俺以外の人と幸せになってほしい。美来が悲しんでいたら、俺も悲しいから」
「そんな……私は、幸太が好きで……」
「分かってるよ。今も好きでいてくれて、ありがとな。でもな、美来の心は、今悲しみに囚われているから、解放させなな、あかんやろ」
「分かった。でも、最後にこれだけは、言わせてほしい……。私は忘れない、私にとって、幸太は太陽のようで、いつも温かく支えてくれて、ありがとう」
「うん、それでええ」
幸太は、私をそっと優しく抱き寄せた。耳元で、辛い思いさせてしまってごめんなって、そう囁くものだから、涙が出てしまって、幸太の顔を見られなかった。
私は幸太と出会えて、喧嘩もしたけど、それ以上に幸せを感じていた。幸太には感謝しきれない。それで、毎年、幸太と付き合い始めた日にお墓に行って、ありがとうって伝えている。見守っていてね、幸太。私ぜっ、たいに幸せであり続けるからね。
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