迷子犬の捜索
温泉街「フィール」に着くとすぐに街の人オススメの宿場に案内してもらった。そこで1ヶ月分の賃貸料である銀貨5枚を支払い部屋に案内してもらう。今日は空を移動し体力を使ったのでユナンはそのまま、ふかふかのベッドで眠ることにした。
昼間の疲労が残っていたからかベッドに入ると外は夕焼けに染まった茜色をしているにも関わらず、すぐに意識が落ちた。
外の光が窓から差し込んできて、彼女はまだ眠たげな瞳を擦りながら目を覚ます。
着替えるために寝巻きのパジャマを脱ぐと、まだ少女らしさの残る瑞々しくも艶のある身体が露になる。快晴の空に浮かぶ雲のようなその真っ白な肉体は同性でも思わず見とれてしまうほどの美しさである。
白を基調とした下着はまだあどけなさの残る彼女の姿にぴったりだが、そこに収まる胸は顔に似つかわしくない豊満さである。
街を散策するために動きやすい軽装に着替え宿屋を後にする。
屋台の前を通るといい匂いが漂ってきてお腹が鳴った。そこでユナンは昨日、何も食べていないことを思い出す。目の前の屋台にある、肉を焼いた香ばしい匂いに彼女は思わず涎が垂れてしまいそうになる。肉を溢れるほど挟んだ、サンドイッチを購入し本能のままにかぶりつく。肉汁が溢れるサンドイッチで腹ごしらえをすませると、彼女は冒険者ギルドへ向かった。
冒険者ギルドとは街や国から要請される依頼を受注し、指定されたものを納品することや業務を達成することで対価として貨幣が支払われる所である。
冒険者ギルドでは主に黄金郷に関する情報収集をしたり、生活をしていくための日銭を稼いだりしている。ユナンには戦闘能力がほとんどないため、薬草を採集することや、街の清掃、遺失物の探索などを主にしている。しかし、薬草の採集には森に入ると魔物がいるため、最低限のナイフと銃を携帯している。今日は街の住民の飼い犬が失踪したという依頼があったので、彼女はその依頼を受けた。ギルドから《祝福》(ギフト)の使用可能許可証が貰えれば、周囲に迷惑や被害などを与えない範囲内で能力を使えるのでそれもユナンは受け取った。依頼をこなすために街へ繰り出した。
外に出るとさっそく彼女は翼を広げて空へと舞のぼる。上空から街を見下ろし、依頼書のコピーを見ながらそれらしい犬が居ないか見て回るが中々見つからない。
1時間ほど捜索し路地裏でうずくまっている犬を見つけた。コピーと照らし合わせても特徴が一致してるので間違いないと彼女は確信する。
その後、ギルドに犬を預け報酬を貰った。
帰ろうとした所で受付嬢から呼び止められ。話を聞くと依頼主がお礼をしたいとのことで、後日、家に招待されることとなった。
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