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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

純愛

作者:
掲載日:2025/12/25

 愛した人が死んだ。いや、殺された。名も知らぬ人に刺されて死んだ。私が知らないうちに死んでしまった。死んでしまった彼を愛することはもうできなくなった。





 彼とは母親同士が仲が良く、いわゆる幼馴染という関係だった。でも、私は彼のことをとても愛していた。だから許せなかった。彼の命を奪ったあいつに罰を与えてやりたかった。私から彼を奪ったことを後悔させてやりたかった。









 だから殺した。あいつがもう死にたいと、殺してくれと願うほど痛めつけた。だって私は彼の全てを愛していた。彼が映し出す表情、私を呼ぶ声、私を見つめる瞳、私を包み込む腕、全てを……

 もっと愛したかったのにあいつが先に殺してしまった。見たかった、彼が死ぬときどんな顔をするのか、どんな目でこちらを見つめるのか、聞きたかった、彼が死ぬときどんな声を出すのか、知りたかったのにあいつに奪われた。

 私が殺したかったのに、全てを愛したかったのに、彼を愛したらもうこの世に未練はないから彼と一緒に死ぬはずだったのに……








 あいつは苦しみながら死んだ。彼の愛を語りながらナイフで致命傷にならないように痛めつけた。殺したことには何の感情も抱かなかった。あるのは、あいつに対する憎悪だけ、でも、もう彼を愛することができないという悲しみだけが体にまとわりついて離れない……






女は消えた。










 


 


 **年後どこかの湖の底に女の白骨化された遺体が見つかった。

[私]は[彼]を愛していた。

[彼]は[私]を好きだっだ。

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