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遺言書

遺言書


「鈴木!不可以对客人说‘笨蛋’!你难道只是一个除了谦虚以外一无是处的日本人吗?」

鈴木黒鉄


余、甲、鈴木黒鉄は、乙、鈴木宏明に以下の財産を寄与する。


住所、東京都世田谷区松原8丁目20番1合


備考、この地所及び、家屋は、余が最愛の友人である、「マユちゃん」のために遺し置く物なり。

くれぐれも大切に守り、一族の長久繁栄を祈る物である。

   

「マユちゃん」は昆虫を好むので、この家への殺虫剤等の持ち込みを、固く禁ずるものと心得よ。


庭、並びに離れの小屋の手入れを欠かさぬようくれぐれも手入れ方法を明記する物である。


1:庭への除草剤の使用を固く禁ずる。


2:一族以外の部外者の立ち入りを固く禁ずるにつき、防衛策をとる事を希望するが、

「マユちゃんの友人」については本人の意思を第一に優先し、共にこの庭で戯れ、学び、育つ事を切に望む。

 

3:庭をみだりに改築することを禁ず。こと、駐車場にでもしよう物なら、我が魂魄が疾風雷鳴と共に赤備を纏い裁きの天誅を下すものと心得よ。

   


右、記したる遺言書は、余の最後の意志なり。かかる書き置きをもって、後世の者に伝え残すものなり。

何人たりともこれを軽んじてはならぬ。


作成、令和●年、●月●日。


遺言者、鈴木黒鉄。

住所、東京都世田谷区松原8ー20ー1


追記、くれぐれも、「マユちゃん」の事をよろしく頼む。


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