成熟した夫婦関係を持つおばちゃんの会話
つい先日の日常のひとコマです。
たまに屋外で昼食を摂る。
この間もとあるベンチでおにぎりを頬張っていると、隣に二人組のおばちゃんが座った。どうやら近くにあるホールで行われる民生委員の会合に来たらしいことが二人の会話からわかった。
その頃、ちょうど台風が九州に上陸しており、近畿地方への影響はどれくらいか? という時期だった。以下、おばちゃん同士の会話である。
「台風で今日もどうなるかと思ったけど、何とか大丈夫やったね」
「ほんまに。台風進むの遅いねぇ。これからどうなるんやろ」
「私『台風このまま太平洋に戻って行くんとちゃう?』ってお父さんに言ったら『んなことあるか。百万かけてもそんなことない』って言われてん。でも、今日台風の予想進路図見たら下にちょっと下がってるんよ。百万かけとけばよかった」
「ほんまやなぁ」
「でも、そんなお金お父さん持っとらんもん。ヤミ金で借りたお金なんかいらんわ」
そう言って二人は笑い合う。そして会話は続く。
「今日も早めに出ようと思って支度してたらな、『もう行くんか』『まだ時間あるやろ』ってうるさいねん」
連れ添って40年以上は経つだろうおばちゃんとその旦那さん。何やかんや言いつつ、お互いを大切に思ってるんだろうなぁということが、おばちゃんの話し方でわかった。こんな成熟した夫婦なら最後まで幸せに暮らせるんだろうな。
読んでいただき、ありがとうございました。