ウォークラリーの相談
教室に戻ると、そのまま解散になった。
私は1階へ行き、柚花と結羽を探す。
あ、いた!
「柚花!結羽!」
「あ〜彩乃!」
そうして、一緒に帰ることになった。
「ウォークラリーどうだった?」
「楽しかったよ!」
私は少し考えてしまった。
午前中はすごく楽しかった、だけど午後からは…
「た、楽しかったよ?」
「彩乃なんか意味深!」
「何かあったの?」
あ、バレそう、やばい。
「えっと、その…」
すると、後ろから三組の子と矢城くんの声が後ろからした。
「やっしー振られたって?w」
「うるさい!」
私はその会話にまた、顔が赤くなる。
それに気がついた結羽がびっくりするような顔をして、耳をすましていた。
「やっしーもそんなことするようになったのか!」
「違うし…!」
とうとう追い抜かされた。
ちらっと横をみると、目があってしまった。
私は今日だけで矢城くんを気になるから、すごく苦手に変わってしまった。
「ふーん?なるほど?」
「結羽…」
その会話を聞いてやっと気がついた柚花が
「え!?あ、小さい声で話さないとダメだよね。
彩乃もしかして…いやどっち?」
柚花はまだ、困惑しているようだった。
「ちょっと裏庭行こ…?彩乃のこと気になるし。」
「うん!」
「うん…」
2人はズカズカと、早く行こうとしているみたいだけど、私はちょこちょことしか歩く気がしない。
そこらへんにあった椅子に座り、2人に話す。
「うーん…ウォークラリーから帰る途中に花?をもらっただけだよ?!」
2人は少し黙ってから顔を少し染め、興奮状態になった。
「え?!すご!」「やば〜!」
と、口々に言う。
「じゃあ彩乃は告られたのか!」
柚花が急にそんなことを言う。
「え、え~、ち、違うし!」
告白された訳ではない…?のかな?
「そういえば柚花、好きな子と同じ班だったよね?!」
「あぁ、結局男女でほぼ別れていたから話す時間もあんまりなかったよ…」
「あ〜そうか〜…」
確かに、私の班はしりとりとかして遊んでいたけど、その後は男女で別行動だったな。
「で、でも!」
「連絡先は交換した!」
「えー!おめでとー!」
「頑張ったねぇ」
柚花は結羽に頭をワシャワシャ撫でられて嫌がってそうだけど楽しそうだ。
「よし、帰るか!」
「「うん!」」
そのまま色んな話をしながら帰った。
家に帰りそっと小瓶の中に貰ったカタバミを入れ、窓の方に置いて、リビングに逃げた。
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