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断罪の場で悪役令嬢は自ら婚約破棄を宣告してみた  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
 

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41:強気でドキドキしてしまう

アンディについて私も王都に行きます!


なんて高らかに宣言していたものの。

私の現在の立場、それは……国外追放された身。

それなのに王都へ行くことが許されるのかしら?


その点に関して、ディーンとオルドリッチ辺境伯の見解はこうだった。


一つ目の見解は、そもそも国外追放にしたが、国境付近の河に突き落としただけで、きちんと国外に追放したわけではない。ちゃんとした国外追放をしていないのは、国側ですよね、というもの。


もう一つの見解。それは……。


スチュ王太子は私を再び婚約者にするためにノースコートに来ている。国外追放にした人間を追っているのは王族の人間。そして私を見つけ出したスチュ王太子は王都へ私を連れて行こうとした。国外追放した人間を王都へ連れて行こうとしたのも王族の人間。王族の一人である王太子の行動を踏まえ、今回、王都に私を連れてきたが何か問題はありますか――ということなのだけど。


二つの見解、共になんとも強気でドキドキしてしまう。そしてこの見解を表明したディーンとオルドリッチ辺境伯は、表向きは穏やかにしている。でも……相当怒っているようなのだ。森に火をつけたこともそうだけど、スチュ王太子はディーンに剣を振り下ろしている。


鎖帷子をディーンが身に着けていたことで、怪我をすることなく、事なきを得た。でももし、鎖帷子を着ていなかったら……。


というわけでディーンとオルドリッチ辺境伯が強気なのも、仕方ないのかもしれない。さらにこの見解に対し、国王陛下がどんな判断をくだすのか分からないが、もしもがあっても「アンディがいるから大丈夫」とディーンは爽やかに笑う。


本当に大丈夫かしら?と思う気持ちはある。

ただ、私は一度死んだも同然。

そしてそんな死んだも同然の私を助けたのは、アンディだ。

そのアンディが一大事なのに。森でおとなしく待っていることなんてできない!


だから国外追放された身ではあるけど、宣言通り、王都へ同行することにした。


その王都に向けた隊列は、実に仰々しいものになっている。


スチュ王太子はそれなりの騎士を連れ、ノースコートに来ていた。その騎士達とディーンと行動を共にした騎士達は、一触即発の事態になっている。さらにスチュ王太子がディーンに斬りかかったことは、ノースコートの住人なら皆、知っていること。よってスチュ王太子が王都から連れてきた騎士の倍以上のオルドリッチ辺境伯家の騎士が、王都に向かう隊列に加わっていた。


それはつまり王都へ向かうまでの道中で、スチュ王太子とその騎士が変なことをしようものなら、オルドリッチ辺境伯家の騎士は、容赦なく動くということ。


そんな大行列だったので、スチュ王太子とアンディが顔を合わせることはない。オルドリッチ辺境伯が乗る馬は先頭の方で、そのすぐ後ろを、スチュ王太子を乗せた馬車が続いている。


一方のアンディと私が乗った馬車は、隊列の遥か後方。一応、私達の馬車の後ろにもオルドリッチ辺境伯家の騎士もいるが、その数は五名。勿論、その騎士達は私達の馬車の護衛についてくれているわけだが、アンディは「俺のために護衛をつけなくても」とぼやいた。


それは……そうだろう。王都を一人で滅ぼすことができるぐらいの魔法を使えるのだ、アンディは。護衛など不要と本人が思ってもおかしくない。だがディーンが「アンディ、これはナタリー嬢のための護衛だよ」と指摘すると、アンディは黙るしかない。


なにはともあれ、ディーンに見送られながら、王都へ向け、出発することになった。


ディーンの舞踏会に行くために街でドレスを買った時。店員さんが王都とノースコートを結ぶ街道が整備されてから、往来が増えたと言っていたが……。それが本当であることを実感する。


馬車が進む道はきちんと整備されているので安定していたし、道幅も広い。街道沿いにはいくつもの小さな集落があり、旅籠や飲食店もちゃんとある。初日は日が暮れるまで進み、事前に予約していた旅籠に泊まることになった。


旅籠はスチュ王太子と彼の騎士、彼らを護衛……警戒するオルドリッチ辺境伯家の騎士が泊まる宿。オルドリッチ辺境伯や私達が泊まる宿の二つに分かれていた。どちらもほぼ貸し切りに近い状態だ。


一階が食堂になっており、そこで食事を済ませたら、随時入浴をして休むということになっていた。アンディと食事を済ますと、私はお風呂場へ向かい、早々に入浴をすませた。部屋で髪をとかしていると、アンディがやってきた。


「ナタリー、俺の部屋、天窓があるんだ! 屋根に出られるから、一緒に星を見ないか?」


正直、アンディの家……森の中にいれば、毎日のように星を見ることが出来た。だから今さら星……? という気持ちがないわけではない。でもせっかくなので快諾し、アンディの後ろをついて行く。


多くの騎士が二段ベッドの四人部屋のようだが、アンディは狭いけれど私と同じ個室だった。そして部屋に入るとすぐに梯子が目に入り、その梯子は……天窓につながっている。


先に梯子を上ったアンディの後をついていくと……。

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