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歩く

作者: 怒満坊

歩く

人は歩く 


とぼとぼ歩く

ちょこちょこ歩く

よろよろ歩く

めそめそ

ふらふら

えんえん歩く

歩く あるく アルク


どこまで歩けばいいの?


人は歩く

ぐんぐん

もんもん

しゃんしゃん

どんどん

アルイて あるいて あるく


歩いて 歩いて

どこまで歩けばいいの?


人は歩く

歩くは 遠く せわしなく

どこか 寂しい

歩くは 果てしなく つらく 遠い

それでも

人は歩く どこまでも 歩く


歩く疲れたら いっそ 休んでごらん

すべて ほっぽりだして 

座る 寝転ぶ 草っぱらに 道草

青い空 みどりの風 耳を澄ませば 鳥の声 春の声 人の声

空っぽの心に やがて 訪れる

新しい力の源が 君の空っぽの心に ひたひたと 訪れる 朝 光差す

それまで 眠ろう 人の仔


雑踏 霞む道 未知の目的地

あの山の向こう 

未だ知らぬ人びとの生活が

あんなにも 夕陽を燃え立たせているのかもしれない

君の知らない人々の喜びが

あんなにも 朝日を燃え立たせているのかもしれない 


歩く

その道にまどう

しかし その道は 君しか歩めぬ人の道

この道が 君に歩くことを 欲している

歩けと欲する

君は応えよう その小さな道の 大いなる意思に


歩く

歩くは遠く せわしなく 心細い

だけど

歩くは面白く 楽しく 明るい

松の木が 見えてきた

誰かが 待っている 二人で歩く 裏通り 明かりの町


歩く

歩く 

歩く

人は歩く

歩くは 遠く つらい 

けれど 美しい

勇ましく 高く そう 

歩くは美しい

人は歩く

美しく 歩く 人の道


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