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魔王クラゲによる世界復古  作者: 夜之医
序章(クラゲになるまでの過程)
1/13

番外序章:~魔王になる為の道筋~

 俺は一般の学生。

 仲良い友達などおらず、当然彼女もいない。

 いつものような学校生活を送っていたのだが、今日は体調不良者が多い。きっと、今流行りのウイルスなのだろう。

 俺は授業中だろうが、飽きた時には寝る。

 そう、今がまさにその状態だ。


「影橋!お前は何度も寝やがって、将来社会に出られないぞ!?」


 何度も先生に軽く叩かれるが、それは起こす為であろう。

 そんなヤワなものでは、俺は起きない。


 まあ、起きてるんですけど。(寝てるフリ)


 こんな平和な時間が流れ過ぎ行く中、突然すごく鈍い音がした。

 学校中が大騒ぎになる。

 それは何故か。そう、廊下の地面が無く、その下には悪魔の働く工事現場が見られたからだ。


「「ギャーー!!!」」


 俺のクラスメイトが一人、足を踏み外してそこへ落ちて行った。

 悪魔はそいつをグツグツと煮て、やがて煙が教室まで入ってきた。


 その煙を吸った者は、俺以外の全員・・・・・・か。


 なるほどね。と言わんばかりに、固唾を飲む。

 何故煙を吸った人が分かるかって?

 そんなの簡単な事さ。


 だって、見た目が〝鬼〟に変化してるんだもん。


 軈て、俺以外の皆は俺を襲って来るのだろう。

 俺は習っていた空手を元に、隙なく構えた。


 しかし、突如教室の窓を割って入った謎の人物が、銃で皆を撃ち殺した。

 俺は近くにいた鬼の返り血を浴び、その血をジッと眺める。


「君、ここの世界で生き延びるとは、中々達者だね」


 は?

 コイツが何を言っているのか分からなかった俺は、キョトンとした顔で呆然とした。

 声を掛けて来た人物は、男か女か分からない中性的な見た目だったが、その〝目〟だけはハッキリと見えた。

 その目を見て、驚愕する俺。


「フフ。私の目を見て驚いたかい?まあ、地球人なら驚いても仕方がないね────」


 頭の中が混乱しつつも、無理して質問をする。


「そ、その目はどうした!?一体、何者なんだ!?」


 俺の質問に、クスクスと笑いながら、ソイツは淡々と答える。


「この目はね、あそこにいる悪魔達と戦い、呪いを掛けられた証だよ」


 廊下の下にいる悪魔の事を指していたのだろう。

 俺は悪魔達をしっかりと観察して、様子を探った。


「おっと、申し遅れたね。私の名は〝テミス〟。アナタを安全に元の世界へ帰すべく、此処へやって来たんだ」


 テミスはそう言い、手を差し出した。

 俺は手を取りながら、今度は俺が自己紹介をした。


「俺の名は影橋悠斗。少しの間だが、宜しくな!テミス!」


 俺の笑顔に惚れ込んだのか、テミスは少し赤面した。

 俺もそんなテミスを見て、赤面した。

 俺はテミスの事を、すっかり異性として捉えてしまっていたが、直ぐに我に返った。


「こんな事より、どうしたら元に戻れる?」


「あ、ああ。どうしたら元の世界に戻れるか、だが、元の世界に戻る為に条件がある」


 俺は頭にハテナが過ぎったものの、条件を飲むとは決意していた。


「その条件は飲む!だから、どうやったら戻れ────」


「君が魔王になり、自然の秩序を乱す〝光軍(ルークス)〟を壊滅させる。それだけだ」


 おいおい。嘘だろ。

 俺が魔王になるだと?そんな無茶な話があるか?

 それに、光軍(ルークス)を壊滅・・・・・・。


 ああ、もう!

 最初「その条件は飲む!」なんて、言わなきゃ良かった。


「魔王になる事に関しては、そんなに難しい話じゃないから安心しな。問題は、どうやって光軍(ルークス)を壊滅させるか、だ」


 テミスの優しい声を聞いて、不安はかなり収まったが、やはり元の世界に戻る事は安易ではないようだ。


「取り敢えず、光軍(ルークス)を壊滅させれば良いんだな?」


 元の世界に戻れるのならと、自ずと進む事にした。

 テミスはゆっくり頷いた。



 そして俺は、魔王になる為にどのような事をするかを、テミスから色々と聞いた。


 こうして、俺は魔王になろうとしていたのであった。

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