表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワールドザワールド2  作者: WsdHarumaki
2/11

ガヨクから見た世界

ガヨクは幼い頃に女神を見ている。

初めの印象は人間と変わらないと感じた。

貧乏な家で育つ彼は、頭が良いせいか不合理な世界が見える。


「あいつは無能なのに金持ちだ、親が金を持っているせいだな」

幼い彼には、有能だから幸せになれると信じている自分のことは見えない。

この世界は偶然で幸運を得られることを、直観では理解できない。


優れているから自然と幸福になれる

そう信じている。


歳を重ねると、偶然手にした功績で女神になる彼女たちへの嫌悪感が

地層のように積みあがる

「なんでもできる能力を持ちながら、怠惰に暮らしているだけか」


自分ならその力を手にして、世界をより正しくすることができる

自由と平等の世界

能力があるのに使わない女神は、なまけもので

そんな奴らが支配する世界が、嫌いでたまらない


俺なら、俺が、俺だったらそんな空想で計画を立てる青春。


「ガヨク、横流しした酒だ、安く売れ」

手っ取り早く金を稼ぐのは、当然のように悪事を働けば良い

最短のルートで儲かる。

ガヨクは彼の頭の良さを、自分のために利用する、それが合理的だ


ガヨクが言う自由は、ルールに縛られない自由

平等は、だれもが豊かになれる平等


「まかせてくれ、取り分は6:4か?」

「そうだ、俺が調達した」


ガヨクを相手を見ながら、いつ始末するかを考えている。

罪悪感はもう無い、いや初めから無い。

世界の仕組みを、呪った時から道は決まっている。


「あの女神候補の娘の名前はヒサギか」

今は、成功して石で組まれた城に住んでいる。

部下も持てるようになった。


「ツキヨ」

呼ぶと、まだ未成年の娘が現れた

「何でしょうか?」

この娘は忠誠を誓っている。

俺の為に命を投げ出す覚悟もあるようだ。


「ヒサギという娘がいる、行動を探れ」

端正な顔は、結末を期待して口元が歪む。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ