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魔導高校生の魔王様  作者: 伊吹わなご
第三章:魔導祭編
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㉔やはり神というのは馬鹿なのか?

 鈴音以外のマジカルメイデンのメンバーと、ライブに押しかけてきた影の主に操られたファンをオレと鈴音は止めようと向き合う。


「いおpjが!!」


 ファンが声を上げると、五人ほどの男たちが舞台に降りかかってくる。


「男たちはオレに任せろ。鈴音はメンバーたちを助けろ」


「でも、どうやって助ければいいのよ?」


「魔力を相手の腹部に込めれば操っているモノが出てくる」


「わかった」


 鈴音は持っている剣を構えて一呼吸した。


「みんな、少しだけ我慢してね!」


 そう言った瞬間に、淑徳の懐に移動した鈴音は白銀に輝く魔力を流し始めた。


「う、うげぇぇぇ!」


 少々可哀そうな光景だが、仕方がない。

 それよりも、あの瞬時の速さで懐に潜り込む姿にある記憶が蘇ってくる。

 まさかとは思うが、鈴音は……


「ふぇあがjら!!」


「あーすまん。よそ見をしていた」


 襲い掛かってきた奴の顔面を鷲掴みにした。


「gdhさtjtr!?」


「寝てもらうぞ」


 腹部に魔力を込めて赤黒い液体を吐き出させるて、次の男に向かっていく。

 鈴音はもう最後の一人となっていたので、安心していいだろう。


「一気に終わらせてやる!」


 オレは瞬く間に男たちに魔力を込めて吐き出させた。


「やるじゃん、零一」


「鈴音もな」


 さて、事後処理の時間だな。


「なぁ、鈴音」


「何?」


 赤黒い液体を燃やす魔導を放つと共に、オレは言った。


「どうして神剣を持っているんだ?」


「えっ!? どうして……知ってるの……?」


 燃え盛る炎の中で、鈴音は驚愕の面持ちでいた。

 そうか、やはり神にしか扱えない剣を持っている。しかも、あの懐に入る速度を見ればもう鈴音が何者かがオレはよく知っている。


「お前、フィーリアだろ?」


 その名を口にすると、焦っているような驚いているような表情でオレを見る。


「零一どこでその名を……!? まさかあんた! レイスティール?」


「…………」


 やはりそうなのか、まさか鈴音があの戦女神のフィーリア・ヴェルベイヤだったとはな。


「久しぶりだなフィーリ――」


「探したわよ……魔王……」


 剣先が喉元に向けられるが、オレは気にせず話す。


「生まれ変わってもそういうことは早いんだな」


「黙りなさい! この地球を征服なんてさせやしないわよ!」


 …………なんだって? 地球を征服?


「何を言ってるんだお前?」


「私の主神から聞いたわ。レイスティールが地球を征服するために生まれ変わったって」


 ……………………………………


「やはり神というのは馬鹿なのか?」


 オレの言葉に、フィーリアは睨んで言った。


「神を馬鹿にしない!」


 何をそんなに怒っているんだ。そういうところも変わらないんだなフィーリア。


「お前、また騙されただろ?」


「な、何を根拠にそんなこと」


 堅物女。


「オレがこの地球を征服するならとっくにやっている。なぜ、わざわざ人間の子になってまでそんなことをする必要がある?」


「そ、そんなこと知らないわよ!」


「そんなことをする必要が全くないからに決まっているだろう。それに……」


 あぁ、しまったな。


「悪いフィーリア」


「な、なによ?」


 元々知っている間柄でも、生まれ変わっていることを知らないとダメ……なのか……


「すまん……少し寝る……」


「えっ!? ちょ、レイスティール!?」


 オレはその場で倒れて眠りについた。

なんと鈴音が戦女神だったみたいです。アイドルで元戦女神とか徳高そう。

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