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魔導高校生の魔王様  作者: 伊吹わなご
第三章:魔導祭編
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㉑もしくはオレを挑発したいのかもしれない

「本当ですかそれは!?」


 夕食を終えた後、オレは影の主を知っている人物たちに部屋に呼んで開会式での出来事を話した。

 呼んだのは栞さんとギリザイエの姿になっている北上先輩に柴咲だ。

 もちろん栞さん以外の二人にはオレが魔王ということは隠して話している。


「そんな危ない情報、イギリス魔導管理局から伝えられていないし、日本魔導管理局にも訊いたけど何も知らないと言ってたわよ?」


 ギリザイエが首を傾げながら言うと、柴咲が訊いた。


「吸血鬼さんが知らないってことは……隠してる可能性があるってことかな?」


「有り得ない話ではないな」


 ギリザイエが困り顔で言った。


「確かにそうなのよね……都市伝説サイトの件でようやく先月の終わりにサイトが閉鎖されたぐらい対応が遅かったから、何か隠してるとは思うのだけど……」


「人を無理やり操れる力が注目されない訳ないですよね……呪詛だってそのような力でしたし……」


「呪詛……辰弦さんのお家の暗い部分に蔓延っていたという力よね」


 栞さんがギリザイエの言葉に頷く。


「へぇー、そんな力があったんですか、生徒会長はその力が使えるんですね」


「今は零一くんのおかげで使えないんです」


 笑顔で話しながらオレを見ると、ギリザイエと柴咲に睨まれた。

 悪いことをした訳ではないのだが、なぜ睨む?


「まぁいいや。とにかくその影の主ってのが、柊くんにだけ手を出すかと思ったら桐生さんに手を出して来たから気をつけろって話でいいんだよね?」


「もしくはオレを挑発したいのかもしれない」


 そうだったらかなり厄介だ。奏も明日には学院都市に入ってくるので言っておかないとな。また邪魔でもされる可能性がないとも言えないからな


「レイイチの話を纏めると、影の主は女性。しかもシャッテンの創始者のセイリ―・アンデルソンに似ていて、〈深層支配メンタルドミナンス〉を使っていたと見られる女の子もいた。目的の真意は不明だけど、魔導祭でなにかしてくる。ということでいいのよね?」


「何かされる前に止めたいが、この人の多さでは骨が折れそうだ」


「だから、ボクたちに頼ってきたんだよね」


「警備統括している猪里さんという日本魔導管理局の人に話しても良かったんだが、あの騒動を間近で見ていた人の方が信用してもらえるだろう」


「そうですね。この件に関しては信用性が事が起きてからではないと信じてもらえないでしょうね」


「仕方ないわよね……」


「ボクも注意はしておくよ」


「すまないな。本来だったら魔総会に集中したいはずだからな」


 柴咲は「大丈夫だよ」とだけ言って、座っているソファーから立ち上がる。


「それじゃ、ボクはナイト&プリンセスの練習に言ってくるよ」


「私もイギリス魔導管理局にもう一度訊いて来るわ」


 そう言って二人は部屋から出て行った。


「私も気をつけるね零一くん」


「あぁ、頼む」


「それで、まだ魔法は使えないんだよね?」


「晴香から許可することは言われてないからまだだろうな」


 いつになったら魔法はが使えるようになるか気にはなる。早くしてほしいんだがな。

さて、どうなるんでしょうか~

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