表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

22/40

第21話「しんじてくださーーーーーーーい!」

「「「「「ぐ、グリフォンの首だとぉぉぉおおお?!」」」」」 



 おーおー。

 ビビってるビビってるぅ。


 メリッサも驚いて腰を抜かしているし、冒険者連中なんて失禁してるやつもいる始末。


 あ、ジャンもいやがる。

 【鉄の虎】の連中も全員集合か……。

 まぁ、いい。今はロードたちだ!



「「「「「ふ、二つもあるやんけーーーーー!!」」」」」



 さらにのけ反るロードたち。


 明らかな証拠を燦然と積み上げたのだ。

 そりゃこうなるだろ。


 なんたって、グリフォン。

 どう見ても、グリフォン。

 そいつが、二匹分もドデーン……! と包みの上に鎮座しているのだ。


 正真正銘のグリフォンの生首が二つ。

 多少素材は剥ぎ取られているが、間違いなくグリフォンだった。


 そいつらが恨めし気に白目をむいており、舌がデロ~ン……。

 腐敗もなければ、偽物でもない……。


「これが証拠だけど、…………不満か?」




 しーーーーーーーーーーーーん……。




 ふふん、と腕を組んでズン! と一歩踏み出すレイル。


「どーなんだよ、あ゛?」


 そして、さらに一歩二歩。


 おうおう、ごら!


 ズン、ズン……。

 その勢いとショックにロード達が全員後ずさり、そのまま腰を抜かす。


「ひ、ひぃ!」

「う、ううう、うそだろ……」

「ぐ、グリフォンです、ね……。いえ、まさか、いえ、やっぱりグリフォン……」

「じょ、ジョーク……じゃないわよね?」

「レイル……凄い」


 これ以上ない証拠。

 レイルがグリフォンを討伐したという噂を裏付ける証拠……。


 そして、


「「おいおい……! 本物だぞ、あれ!」」

「「ま、マジか?! じゃ、じゃあレイルの言ってたことはもしかして……」」

「「と、とすると……ロード達の悪事って──」」



 ドキリッ。



 さざ波のようにギルド中に広がる小声にロード達が顔を引きつらせる。

 そして、チクチクと刺さる視線。


 噂だけならまだしも──……レイルは言ったのだ。

 ロード達は、殺人未遂、暴行罪、無銭飲食────連続殺人鬼と……。


「(お、おい、ロード。こりゃ、マズいんじゃねぇか?)」

 ヒソヒソと耳を寄せるラ・タンク。

「(そ、そうだな……ここは旗色が悪い。……くそ、まさか本当にグリフォンを? まさか、そんな)」


 恨めしそうにグリフォンの生首を見るロード。

 一体は、少し焦げている(・・・・・・・)ところを見るに、あの時のグリフォンなのは間違いない。


 ならばもう一体は?


「(一体どうやって倒したというのでしょう……。いえ、今は原因よりもここを退散しましょう、どうも空気がよくない)」

 ボフォートも空気を察して、撤退を進言。

 全員一致で頷く。

「「「(うんうん。そうしよう、そうしましょう!)」」」


 ジト~……。


 ギルド中の冷たい視線が降り注ぐ中、そそくさと荷物をまとめ始めたロードたち。

 起き上がって土埃をパンパンと払うと、


 んっ。ゴホン──。

「さすが、レイル。よくやったね! 『放浪者』のメンバーとしてこれほど誇らしいことはない、じゃあ後で報酬を分配しようか、宿はここにいるから、あとで──」


「ちょ、ちょっとお待ちください! ロードさん、まだお話は終わっていませんよ? これは詳しくお話を聞かないと──」


 食い下がるメリッサであったが、

 ロード達は何事もなかったかのように、ニコリとほほ笑むと気安くレイルの腕をポンポンと叩き、親しみを込めて言うとロードは立ち去ろうとする。


 だが、それをレイルが見逃すと?


「おい……」


 ガシリ。


「な?!」


 そそくさと立ち去るロード達。

 しかし、「ちょっと待てや」と言わんばかりにレイルが近くにいたボフォートの腕を掴んでいた。


「な、なんですか? は、離しなさい──私たちは忙しいのです、痛ッ! は、離せッ!」


 言い訳もそこそこに、そそくさ逃げ出そうとするボフォートの腕をつかんで離さないレイル。

 ボフォートは焦り、それを強引に引き抜いて逃げようとするのだが……あれ? 抜けない──…………。


「な、なんで?!」

 なんでレイルの拘束ごときが抜けない?


 Sランクのボフォートの力がDランクのカスに負けるなど──…………あッ!!






「…………言ったよなぁ、ジャンプして、フライング土下座するって──」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

お読みいただき、ありがとうございます!


⇧ の『☆☆☆☆☆』評価欄 ⇧にて


『★×5個』で、応援いただけると嬉しいです!



新作だよ!
⬇️ 新作 ⬇️

異世界サルーン
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ