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先輩は人気キャラ

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よろしくお願いします

「ルシール、それは言っても仕方のない事ですよ」

「それは、わかっていますが、私だってもっと活躍をシルフィー様や皆さんに見てもらいたいんです」

「それは……」


ルシールの気持ちもわからないではないけど、ルシールはサーバントではなくあくまでもシルフィーによる時限召喚。

頻繁に喚びだすにはコストが重い。

当然、出番は限られる。


「今回もようやく活躍をみてもらえると思ったら……」


かける言葉が見つからない。

その場が重い空気に包まれようとしたとき、空気を読まないルシェの言葉が響く。


「ルシール気持ちはわかるぞ。だけど、出番は平等じゃないんだぞ」

「はい……」

「わたしが出ずっぱりなのはな、わたしの人気が最高だからだ」


ん?

ルシェって出ずっぱりだったか?

そもそも、ルシェって人気あったのか⁉

むしろわがままキャラで不人……。


「わたしみたいにみんなに愛されるようになると、いやでも出番が増えるんだ。いやでもな。本当はわたしだって休みたいんだ。だけど海斗が頼ってくるからしょうがなくここにいるんだぞ」

「はい」


愛されキャラ……。

いや、誰の話だ?

シルならわかる。

シルは癒しキャラで愛されキャラで間違いない。

ルシェは、生意気キャラで。

嫌われキャラとまではいわないけど、それは間違いでしかない。


「ルシールお前も、みんなに愛される努力が足りないんじゃないか? まあ、モンスターもちょっとは手強くなってるしこれからの努力次第で出番も増えると思うぞ?」

「はい、わかりました。私も頑張ってみます」

「まあ、がんばれよ」

「ありがとうございます」


あれ?

なんか、話がまとまったのか?

ルシェがどの立場から言っているのかわからないような話をしているけど、なぜかルシールが納得してしまったようだ。

愛されキャラになると出番が増える。

確かに真理をついている言葉な気もしなくはないけど、愛される努力ってどうすればいいのか全く分からない。

そもそも、ルシールは普通に愛らしいし、愛されていないから出番が少ないわけではないと思う。

それにルシェが愛される努力をしている姿を一度たりとも見た覚えはない。


「シルフィー様、これから私はルシェ様のようにみんなに愛されるよう頑張ってみます。ですから、もう少し喚んでいただけると」

「わかりました。私の一存で決められることではありませんがご主人様にお願いしてみますね」

「はい」


俺⁉

いや、それは俺の意志じゃなくて状況次第だろ。

うっ……ルシールの視線が痛い。


「うん、検討してみるから」

「はい、お願いします」


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