表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
963/980

窮鼠は天使を願う

HJ文庫モブから11発売中!

ヤングチャンピオンコミックス モブから5が発売されました!

よろしくお願いします。


※最近、書籍版の設定がちらほら含まれているので、少しおかしな部分もありますがあまり気にせず読み進めてもらえると嬉しいです。

ベルリアとあいりさんも蟻と交戦してはいるけど、相手の数が多すぎる。

俺同様に自分の手数よりも明らかに蟻の数が多く、留めることが難しい。

俺たちの脇を抜けて後方へと蟻が向かっていく。


「ルシェ! 頼んだぞ!」


後ろは『鉄壁の乙女』に護られてるし、問題ない。

俺は少しでも蟻の数を減らすことに専念する。


「海斗〜〜! むり〜〜!」

「はい?」


後方からルシェの声が聞こえてくるが、無理ってなんだ?


「虫! 虫〜〜! むりむりむり〜〜!! さっさと助けろ〜〜!」

「ご主人様〜〜来ました〜!」


まさか!

ルシェもシルも蟻もダメなのか⁉︎


「ルシェ様、ここはわたしがやるのです。『アースウェイブ』」


声が聞こえてきた。ヒカリンは大丈夫のようだ。


ルシェとシルがダメとなるとティターニアも同様かもしれない。

後方からの支援が望み薄だとすれば、この数の蟻をどうにかして前衛の俺たちだけで倒さなきゃいけない。


『アクセルブースト』

『斬鉄撃』


他の2人もスキルを発動して蟻に対抗しているようだ。

蟻の攻撃はその牙だけど、その脚も鋭く尖っていて危ない。

そして1番はその大きさからの突進だ。

まともに食らえばタダでは済みそうにない。

蟻の動きは、速いけど直線的。どちらかといえばワイルドボアとかの動きに近い。

向かってくる蟻とその背後に続く個体に意識を向け、正面で受けないよう躱しながらバルザードを叩き込んでいくが、倒しても次々と襲いかかってくるので全く勢いが弱まる様子はない。

切れ目がないので殺虫剤を使っている余裕もない。

バルザードで斬りつけるたびに結構な衝撃が腕と肩に走り消耗していく。


「多すぎる」


このままじゃ、押し切られてしまう。

まずい。

咄嗟にスイッチを入れアサシンの能力を発動する。

蟻の動きがスローになり、僅かに考える時間が生まれる。

どうする。

どうすればいいんだ。

俺が必殺の一撃で目の前の1匹を倒したところであまり意味はない。

数を倒せるだけの火力が欲しい。


「ミク、スナッチと時間を稼いでくれ! シル、『鉄壁の乙女』を一旦解除してルシールを喚んで!」

「わかったわ.お願いスナッチ!」


シルが戦力にならないなら、代わりの戦力を増やすしかない。

直接戦うのは難しくてもルシールを喚ぶことは出来るはずだ。


「は、はい。喚ぶだけなら。我が忠実なる眷属よここに顕現せよ『ヘブンズゲート』」

「シルフィー様、ルシールが召喚に応じ参じました」


あとはルシールが蟻嫌いじゃないことを祈るしかない。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 文庫版 画像をクリックすると紹介ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
     ▼▼▼クリックするとアニメ公式ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
― 新着の感想 ―
二人が居る安心感が緊迫感に転嫁されて良いね
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ