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戦いの後の平和

HJ文庫モブから始まる探索英雄譚11が絶賛発売中です

ヤングチャンピオンコミックス モブから5が3/28発売です


※アニメ化等の影響もあり設定が文庫版の内容と混在しています。(文庫版は少しだけアニメに設定を寄せています)

初期設定と違う箇所もありますが、あまり気にせず進んでいただけると嬉しいです。

3つ目までの魔核はすぐに見つけることができたけど、4つ目がなかなか見つからなかった。

俺だけでは難しいのでメンバー全員で周囲を探しようやく見つけることができた。


「はやくくれよ。待たせすぎだろ」

「ルシェ、そんな言い方はいけません」

「ふん、そんなこと言ってシルだってはやく欲しいくせに」

「ルシェ!」


わかっている。

今回はみんな頑張ってくれた。


「じゃあ今回は特別大サービスで3個ずつな」

「3個? わたしが何匹たおしたのかわかってるのか?」

「わかった。大サービスで4個な」

「しょうがないな。こっちが大サービスだぞ」


ルシェたちにスライムの魔核を4個ずつ渡していく。


「やっぱりおいしいです」

「そうだろ。働いたんだティターニア遠慮はいらないぞ。どんどんたべろよ」


なんでルシェが仕切ってるんだ?

だけど一回の戦闘でスライムの魔核16個。

明らかに敵は強くなってるしやむなしというかおかしくはない。

20階層まで来ればそれでも収支は大幅な黒字。

ただ、絶対的な個数が多すぎる。

冗談抜きで、このままいけば数が足りなくなる。


「ミク、スライムの魔核ってダンジョンマーケットで売ってたっけ」

「魔核を売ってるのは見たことあるけどスライムのはどうだったかな〜」

「いくらくらいだろう?」

「1000円か1500円くらいじゃない?」

「やっぱりそうなるよな〜」

「だけどスライムの魔核って出回ってるのはそう多くはないと思うわ」

「えっ⁉︎ なんで?」

「だってスライムの魔核を売りに出す探索者って限られるじゃない」

「そうか?」

「そうよ。ここでスライム専門でやってるのって海斗しかいないんじゃない?」

「俺も専門ってわけじゃないけど、そんな事は……」

「だって一階層で顔見知りっていないんでしょ」

「まあ……」

「そういうことよ。だから出回るのはゴブリンの魔核以上じゃない?」

「ゴブリンか。ゴブリンの魔核っていくらくらいするんだろ」

「2000円くらいじゃない?」


2000円か。

売値は1000円もいかないのに。

仮に買って手当した場合は今回で32000円必要になるのか。

それでもまだ黒字ではあるけど一気に手取りが減ってしまう。


「ミクのパパって安く売ってもらえたりしないのかな」

「難しいと思うわ。個人に小売とかはしてないから」

「そうか〜」


なかなか思うようにはならないけど、四人が美味しそうに食べてるのを見るとケチりすぎるのも良くない気がする。


「ベルリア、1個よこせ」

「姫、食べ過ぎは体型に影響しますよ」

「はぁ〜? この完璧なボディになんか文句あるのか?」

「いえ、姫のボディは最高です。文句などあるはずがありません」

「そうだろう」

「ルシェ、人のを取るのはダメです。それに気を抜くとよくないですよ」

「シルには言われたくないぞ」

「私は大丈夫です。しっかり食べた分は消費してますから」

「それって燃費悪いだけじゃないのか?」

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― 新着の感想 ―
そろそろ大学生組からサーバント達の食事?代となる魔核について、チームとして負担分担する提案があってもいいのでは無いか? 受験生で受験勉強にも時間を取られている上に、彼女()のことも大切にしろとメンバー…
ダンジョン進むのにサーバント4体があんだけ貢献してるんだから彼らの食費(?)はパーティ経費で賄ってもいいのと違うか? 運用費に係るスライム魔核は海斗がプライベート費して全部負担してるのに他3人が恩恵だ…
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