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木の上の敵

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よろしくお願いします。

距離をとるべきか、それとも攻撃の為に距離を詰めるべきか。


「ミク達は下がって! 上からだ!」

「わかったわ」


周りが焼ける事を無視して強引にやれば、ミクも戦力になるとは思うけどそうでなければ戦力としては厳しい。


「スナッチ、お願い!」


ミクが後退すると同時にスナッチが走り『かまいたち』を発動するが木の上の敵には届かない。


「ヒカリン、下がるよ」

「いえ、わたしなら大丈夫です。いけます『アイスサークル』」


いつもは防御かベルリア用に使われていた氷結魔法が前方の敵に向けて放たれた。

前方の敵が、木の幹の上部とともに氷漬けになった。


「マイロード、とどめはわたしが!」


ティターニアが『ドラグナー』の一撃を放ち、氷漬けになったモンスターの頭部を撃ち抜いた。

想定していなかったけど後ろに控えていた2人で最初のモンスターを倒してしまった。


「ヒカリン、ティターニア!」


あと3体。

1体は左側。


「あそこだ!」


あいりさんはもう見つけているようだ。


「ここは私におまかせください」


そう言うとベルリアが左上方のモンスターに向けて駆ける。

ベルリアに向け攻撃が飛んでくるが、この足場をあのスピードで駆ける事が出来るだけですごい。

だけど、どうするつもりなんだ?

頭上の敵がベルリアと相性がいいとは思えない。

ベルリアはモンスターのいる木の所まで駆けると、そのままジャンプした。

ベルリアの跳躍力をもってしても当然足りない。

跳躍の途中で白麗剣を木の幹へと突き立て、剣を足場にさらに上へと昇る。

ベルリアがもう一度木の幹を蹴り、上昇すると同時に枝を掴み、敵の所へと届いた。

俺には真似することはかなわない、軽業だけどベルリア、武器はどうするんだ!


「このようなところからコソコソと狙うとは、姑息な。このベルリアがその命斬って捨ててやりましょう」


ベルリアの手には小型のナイフが握られている。

あれは、俺が以前プレゼントしたやつか。

予備というより緊急時に用をなせばと思い贈ったナイフだけどここで使うのか。

ベルリアと敵モンスターが枝の上で交錯する。

ここからでは細かいやり取りは見えないが、あんなに小さなナイフでいけるのか。

何度かうごきがあり、敵モンスターが枝から落下した。

どうやら、ベルリアが上手くやったらしい。

残る敵は2体。

上方へと意識を集中していると2か所から、俺へと同時に攻撃があった。

注視していたおかげでどうにか、反応する。

身体をかがめ攻撃を避ける。


「あそことあそこだ」

「ふふん、あいりも海斗もずいぶん手こずっているようだな。ここはわたしが手を貸してやるぞ。『侵食の息吹』」


今までおとなしくしていたルシェがここでスキルを発動した。

ルシェには珍しくフィールドを意識した選択だ。

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