となりのとろろ
ついにモーニングスターブックス
俺はこのモンスター溢れる世界をスキル『ガチャ』で生き抜く 最初に出たのは美味しいパンでした
が発売になりました。
暇つぶしに是非!
電子は25日解禁です!
ん? 俺か?
声のする方へと顔を向けると、野村さんがこちらへとやってきていた。
「ああ、野村さんか」
「先輩、女の子にああってことはないでしょう」
「ごめん、そういうつもりじゃ」
「冗談です。今日はダンジョンからの帰りですか?」
「そう、野村さんも?」
「はい、今は5階層を探索してきたところです」
「順調みたいだな」
「はい、これも先輩のおかげです」
「いや、野村さんが頑張ったからだって」
装備も以前より充実しているように見えるし本当に順調なんだろう。
5階層ってかなり難所だよな。
「5階層のモンスターに苦戦とかしていない?」
「正直、私は攻撃面では役に立ててないですけどパーティで何とかなってます」
ボウガンじゃだめだし、苦戦するよな。
もう少しレベルアップして大型のハンマーとかでなら野村さんでもいけそうだけど。
「先輩もこれから帰るんですか? 」「いや、俺はこれからまたダンジョンに潜るんだ」
「えっ? ダンジョンの帰りなんですよね」
「そうだけど」
「また潜るんですか?」
「そうだけど」
「先輩、隼人先輩ってうちのメンバーと結構、いろいろ遊びに行ってるみたいですよ」
「へ~っ」
隼人の奴、今度こそうまくやってるみたいだな。
「海斗先輩ももう少し遊んだりした方がいいんじゃないですか?」
「いや~そうなんだけどなかなかね」
「春香先輩と遊びに行ってます?」
「うっ、まあ、それなりに」
「先輩捨てられますよ」
「ぐっ、野村さん?」
「冗談ですけど、今度また一緒に潜ってくださいよ~。うちのメンバーもまた黒い彗星と一緒に潜りた~いっていってますし」
「野村さん、呼び方。タイミングが合えばな」
「本当ですか? じゃあ、また連絡させてもらいますね~」
まあ、5階層くらいならパーティでも十分フォローは出来るだろうし、俺も野村さんの成長は少し気になる。
タイミングが合えば一緒に潜ってみるのもありだ。
まあ、この前みたいなイレギュラーは御免だけど。
いずれにしてもスケジュールは結構きつめだし、今のうちに勉強しといた方がいいな。
今日は軽くスライム狩ってから勉強にするか。
俺は野村さんと別れてから再び一階層へと戻る。
「なんだ? もう時間か?」
「いや、もう一回一人で潜ろうと思って」
「どうせスライムだろ」
「スライムと勉強だな。ルシェには何がいいかな。もう一回タ~さん見とくか?」
「あんなくだらないの2回もみるわけないだろ」
「それじゃあ、となりのとろろにしとくか?」
「なんだそれ。」「ルシェにぴったりのアニメだよ」
「じゃあ、それで我慢しといてやるよ。面白いんだろうな?」
「ああ、ほのぼの系で人気だから」
となりのとろろ。幼稚園くらいの子供も出てくるしルシェにちょうどいいくらいだろうと思いこの前セールでDVDを買っといたうちの一枚だ。
シルもいるし、俺のマジック腹巻には徐々に児童向けのDVDが増えてきている。