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平常運転

HJ文庫 モブから始まる探索英雄譚10が絶賛発売中です。

皆さんのおかげで紙も電子も好調です。

まだの方は是非!

もう少し買ってもらえると来年11が出ます。

シルを抱っこしながら敵モンスターとの距離を詰めていく。

両手がふさがっているので当然ながら俺は戦力とはなりえない。

攻撃は他のメンバーにまかせ、俺はシルの移動式台座の役目をしっかりと果すことに専念する。

敵に近づくほど、魔法による攻撃は激しさを増すが、シルの『鉄壁の乙女』はそのすべてを防ぎきっている。


「マイロード、出ます」

「ああ、無理するなよ」

「おまかせください」

「それでは私も行こう」

「ちょっと待て、あそこに見えてるのはわたしがもらうぞ。溶けてなくなれ『侵食の息吹』」


ルシェが一番距離が近くのモンスターに向け攻撃を発動する。

ルシェも勉強したらしく選択したのはこの場においては最適ともいえる『侵食の息吹』。


「が、ががあ、ううううgyあuい」


何度見てもえぐいが強烈だ。


「わたしは、お二人のサポートします『アースウェイブ』」


ヒカリンが魔法を発動し、敵2体の動きを封じる。

間髪を容れずベルリアとあいりさんが2体へと走り、武器を一閃する。

敵は、近接には強くないのかあっさりと消え去った。


「スナッチ、お願い!」


スナッチがベルリアとあいりさんを追い越し敵に向け鋼のニードルを放つ。


「スナッチ!」


スナッチに向け雷撃が放たれるがひらっと躱しミクの下へと戻る。

結構危なかった。

雷撃のスピードは他の魔法と比べても速い。

スナッチだから躱せたけど、他のメンバーなら危なかったかもしれない。

それにしても氷、炎、そして雷。

いったいこいつら、どれだけの属性の魔法が使えるんだ?

他の属性もいけるのか?

近接が弱いとはいえ油断ならない。


先頭を走るベルリアに向け敵の魔法が集中する。

雷撃を予測し躱す。

ベルリアもあれを躱すとは流石だ。

更に奥へと進もうとするベルリアの周りを灰色の靄のようなものが包み込む。

明らかに自然発生したものではなく敵によって放たれた魔法だ。


「ベルリア!」


ベルリアの足が止まる。

まさか……。

明らかに今まで放たれていた攻撃力を持つ魔法とは異なる。


「ドサッ」


あぁ……。

複数の魔法を扱えるのだから、そういう系統の魔法が使えても不思議ではない。

それにしてもベルリアの抵抗力の無さは何なんだろうか。

もしかしてかかる毎に抵抗力が下がっていってたりするんだろうか。

精神系の魔法。

アタッカーとしては欠点のないベルリアの唯一ともいえるウィークポイント。

精神系の魔法への耐性が異常なほどに低い。

豪快に地面へと前のめりに倒れた。

今回は死んだのではないと思いたいけど、仮に即死魔法とかがあるなら一発であの世に行ってしまいそうだ。

悪魔だからあの世じゃなく地獄か。

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― 新着の感想 ―
ああっ、今更ながらベルリアに精神異常かかる設定は人間だと即死するような効果を知るためなんだな むしろ耐性が低くてかかりやすいのは次からの戦闘で対策とるためにもいいことかも
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