第9話 再び2階層へ
本日2話目です
よろしくお願いします。
はじめてゴブリンを倒しゴブリンスレイヤー(仮)のスキルを手に入れた翌日、俺は学校もダンジョンも休んだ。
別に病気になったわけではないが、全身筋肉痛でベッドから起き上がれなかったのだ。
昨日のゴブリンとの戦闘で、いわゆる火事場のばか力を発揮した反動だろう。
全く動けなかった。
母親に学校に行くよう叩き起こされたが無理だった。
トイレに行きたくなった時には泣きそうに焦った。
限界まで我慢したが尿意が限界を超える瞬間、俺の肉体も限界を超えた。
文字通り床をはってトイレまでたどり着いて事なきをえた。
丸一日ベッドの住民となり次の日 若さとLV5のステータスのおかげか、動けるようになったので
学校に行くことにした。
授業が終わり、まだ本調子ではないので、少し迷ったが俺はまたダンジョンに潜った。
ほとんど病気かもしれない。
スライムを数匹狩りながらまたゴブリンが待つ2階層へと来ていた。
先日の約束通り 今日はシルフィーにも戦闘に参加してもらう事にした。
「シルフィー、頼むぞ! ゴブリンを見つけたら速攻で神の雷撃をかましてくれ」
「かしこまりました。ご主人様」
シルフィーはモンスターをいつものように探知して誘導してくれた。
5分ほどでゴブリンを発見した。
よく見ると今度のゴブリンは武器を持っている。 恐らくショートソードと呼ばれる武器だろう。
俺では絶対に勝てない相手だ。
「シルフィー頼んだ」
「はい」
シルフィーは少し近づき
「神の雷撃〜」
「ズガガガーン」
「あー。こうなるか。」
ゴブリンは跡形もなく消えていた。
俺が絶対に勝てないであろう武器持ちゴブリンが瞬殺である。
「ご主人様お腹が減りました〜」
ここのところシルフィーを戦わせていなかったので忘れていたが、これがあった。
俺はゴブリンの残された魔核をシルフィーに渡し、摂取させた。
その後3時間程で15匹のゴブリンをシルフィーの一撃で狩ったが、LVは上がらずだった。
魔核も、もちろんシルフィーが殆ど全部摂取してしまったが、なぜか4つだけ残された。
家に戻ってから今日の事を考えていた。
まずLVが上がらなかった件だが1匹倒しただけでLV が1上がったのに今日は15匹倒して全く上がらなかった。
これは恐らくLVアップに必要な経験値的なものが増えたのもあるとは思うが、別の可能性がある。
もしかして、サーバントが倒した経験値は俺には還元されないのではないか。
もう少し様子を見ないと、はっきりとはわからないが、なんとなくその可能性が高い気がする。
もう一つ。
何故か魔核が4つだけ残った理由だ。
これは恐らく魔核のサイズの問題だろう。
今日ダンジョンギルドにゴブリンの魔核を売りに行ったら1個700円で売れた。
単純にゴブリンの魔核の方が少しだけ大きいのだ。
小指の爪ぐらいのスライムの魔核に対し、ゴブリンの魔核は薬指の爪より少し小さいぐらいなのだ。
恐らくシルフィーの 神の雷撃がちょうどスライムの魔核1個分ぐらいの燃費なのだろう。
なので複数回 雷撃を使用しているうちにゴブリンの魔核のサイズ分だけ魔核が残されたのだと推察できた。
これについてはまず間違いないだろう。
戦闘中のステータスを確認したことがなかったが、スキルを使用するとMPが消費されるはず。
今度シルフィーが、神の雷撃を使用した時にMPの変化を見ておくか。
今まで一撃で倒してきたので気にしていなかったが、あれだけの威力なのだ。
無限に使用できるはずが無い。
いざという時のために明日しっかり確認しておこう。
本日のリザルト ゴブリンの魔核4個×700円 で2800円だった。
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