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19階層主戦7

12月27コミック モブから3が発売です。

予約開始しています。

よろしくお願いします。

「戻れ! ベルリア」


なんで、なんで戻らないんだ。

ベルリアをカードに戻そうとするが、声を上げても全く反応する様子はない。


『ファントムステップ』


目の前からベルリアの姿が消え去る。

『戦乙女の歌』により底上げされたステータスをもってしても全く追いきれないが、ベルリアの事は今までに穴が空くほどに観察して、動きもトレースすべく意識してきた。

俺が咄嗟に白麗剣を背面へと差し込むと予想通り、背後へと回り込んでいたベルリアの一撃が襲ってくる。ベルリアの攻撃が白麗剣へと触れた瞬間、前へと飛び衝撃を逃す。

触れたのは瞬間。

だけど左手が痺れている。

完全に致命傷となり得る一撃。

一切の加減はない。


「おい、駄剣。海斗に斬りかかったな。それに送還に応じないとは完全に意識を支配されたか。士爵級悪魔が聞いて呆れるぞ。死んどくか!?」


振り返りベルリアを確認するが、あれほど崇拝していたルシェの言葉にも反応はない。


「海斗! 避けて!」


ミクの声でその場からすぐに移動すると、地面がマグマに溶かされる。

ボススライムか!

ベルリアで手一杯な所にボススライムの攻撃。


「ルシェ、ベルリアを頼む! シル、俺と一緒にボススライムを倒すぞ!」

「頼むって、消していいってことだな」

「ご主人様と一緒……。おまかせください。このシルフィーが必ずボススライムを倒します」

「ルシェ、本当に頼んだぞ」

「はい、はい」


ルシェに一抹の不安を覚えるけど、あれで結構ベルリアには甘いところもあるし今はまかせるしかない。

俺はシルとボススライムに専念するしかない。


「いくぞ、シル」

「はい。ご主人様の行手を阻むものは消えて無くなりなさい。『神の雷撃』」


シルが速攻で放った雷撃がボススライムを直撃する。

ボススライムが雷でスタン状態となり動きを止めるが、ダメージが入ったのかどうか判断はつかない。

動きを止めたボススライムへと走るが、シルが俺の横を駆け抜け先にボススライムへと至る。


「我が主の行手を阻むものに神の裁きを与えん。神槍ラジュネイト!」


シルが加速して、ボススライムへと神槍の一撃を叩き込む。

炸裂音と共にボススライムの胴体に大穴が開く。

通常のモンスターであれば、致命傷とも言える一撃。

ただ、スライムは通常のモンスターとは異なる。

胴体に開いた大穴が徐々に閉じていく。

俺は、剣に持ち替えた殺虫剤を構えてボススライムへと放つ。


「くらえ! 殺虫剤ダブルブレスだ!」


ブレスを浴びたボススライムの修復速度が目に見えて落ちる。

効いてる。

このまま殺虫剤ブレスで押し切る。


「さっさと燃えて消し炭になれ! 灰は拾ってやる。『破滅の獄炎』」


フロアにはシルの不吉な言葉が響き渡っていた。


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