表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
885/983

ベルリアの言い分

9/29まで1週間となりました。

来週金曜日にモブから始まる探索英雄譚7が発売です。

是非買ってください。

よろしくお願いします。

「マイロード、もう見切りましたのでこちらに攻撃が届く事はありません.ご安心ください」


実際に飛んでくる爪を全て叩き落としているので本当に見切ったのだろう。

これなら防御はベルリアに任せて大丈夫だろうから、攻撃は俺だ。

ベルリアの背後からバルザードの斬撃を飛ばすが、先程同様に躱されてしまう。

やはり、このモンスターを倒すには近接で直接斬り伏せるしかない。


「ベルリア、近づけるか?」

「もちろんです。マイロードは背後からついてきてください」


そういうとベルリアがメタルモンスターへ向けて駆け始めた。

てっきりジワジワと距離を詰めていくとばかり思っていたので、ワンテンポ遅れてしまったが慌ててベルリアについて走り出す。

メタルモンスターは爪を飛ばしそのままベルリアへと向かって突進してきた。

ベルリアは爪を肉切り包丁で弾くと、その場でヒラっと上空へとジャンプしモンスターを躱すが、突進してきたモンスターの先には当然ベルリアについて走っていた俺がいる。

ベルリア! まさか俺がいる事を忘れてるんじゃないだろうな。

既に走り出していた俺は左右へ避ける事を諦め、踏み込みそのまま斜め前方へと思いっきりジャンプした。

ベルリアのように華麗とはいかないまでも、レベル25のステータスは俺の身体を上空へと押し上げ辛うじて敵モンスターの突進を躱す事に成功し、そのまま前方へと転がりすぐに起き上がり振り向くと既にメタルモンスターもこちらへと振り向いていた。

守りをまかせたはずのベルリアは俺の後方にしかいない。

つまりは俺を守ると約束したはずのベルリアはその役目を果たす事はないので、俺がやるしかない。

モンスターの動きに集中を高め、剣を持つ手に力を込める。

3度突っ込んできたメタルモンスターの動きに合わせ白麗剣で身体を守りつつ、バルザードに切断のイメージを乗せて斬りつける。

白麗剣を合わせたものの、モンスターの勢いを完全に殺す事は出来ず、身体が弾かれたせいでバルザードの斬り込みが浅い。

しとめ損ねた。


「マイロード、お任せください。『アクセルブースト』」


俺の攻撃により動きの鈍ったメタルモンスターに向けて、俺の背後からベルリアが躍り出て肉切り包丁を加速させ斬りつける。


「ふ〜やはり私の敵ではありませんでしたね」


ベルリアの一撃をくらったメタルモンスターはそのまま消失した。

あいりさんの方を見ると、ちょうどあいりさんも『斬鉄撃』でメタルモンスターを葬り去ったところだった。

どうやら、今回は、シルとルシェの力を借りる事なく二体とも倒す事ができたみたいだ。

それはそうと……。


「ベルリア、ちょっといいか」

「はい、どうかされましたか?」

「いや、何でさっき一緒に出なかったんだ? おかげでちょっと危なかったんだぞ」

「それは、マイロードにも姫様にも釘を刺されていましたので、今回は突っ走らずしっかりと敵の動きを見定めた上で向かわせていただきました」


たしかに「一人で突っ走るな」とは言った。

それにルシェも「今度は燃やすぞ」と脅していた。

敵の動きを見定めるのも重要だし間違いではない。

だけど、前衛のサーバントが主に戦わせて敵の動きを見定めた上で敵に相対するってどう考えてもおかしい。

ベルリア完全に間違えてるぞ。



【読者の皆様へお願い】


いつもありがとうございます。

皆様のブックマークと☆ポイント評価で作者のモチベーションが保たれています。

興味を持たれた方は是非ブックマークとスクロールして下部の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にお願いします


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 文庫版 画像をクリックすると紹介ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
     ▼▼▼クリックするとアニメ公式ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
― 新着の感想 ―
[気になる点] レベル26に上がったはず この作者スキルの間違いとか多すぎない?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ