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大盤振る舞い

「海斗〜早く〜。くれ〜。死ぬ〜」

「はい、はい」


少しくらい遅くなったって死ぬはずないけど、面倒なので何も言わずに魔核を渡しておく。


「おい! これはなんだ?」

「いや、ご褒美の魔核だけど」

「ご褒美? ふざけてるのか? 六個しかないぞ!」

「え? そうか?」


ルシェが戦いながら魔核十個だなんだと声をあげていたのは聞こえていた。多すぎるし四捨五入でなんとかなるかと思ったけど無理だったか。


「十個だ。十個! 六個じゃ死ぬ!」


悪魔のルシェが魔核少ないだけで死ぬはずはない。


「わかったよ。ほら」

「わかってるなら、最初から出せばいいんだ」

「ご主人様、私もがんばりました」

「ああ、そうだな。シルも頑張った。わかってる」


たしかに二人共必要以上に頑張ってはいた。

これで魔核二十個か……。

しかも今回大きな問題があった。

スライムの魔核二十個を集める手間を度外視すれば、本来メタルモンスターの魔核三個で収支はプラスだったはずだけど、今この場にはその三個の魔核はない。

ルシェの『炎撃の流星雨』により、ドロップした魔核にも炎が降り注ぎ燃え尽きてしまい戦いのあとには何も残らなかった。

は〜。

楽できるし、サクサク進めるのはいいけど流石にこのペースで消化されるときつい。

ん?

シルとルシェがおいしそうに魔核を吸収しているはたから何やら視線を感じる。

ティターニア……。

ふ〜。


「ティターニア、一個でいいか?」

「マイロード、今回私はなにもしていません。いただくわけには」

「うん、大丈夫だ。いつも頑張ってくれてるし、これは俺の気持ちだから」

「そうですか。ありがとうございます」


いくらなんでもティターニアにまで十個も渡してしまうと完全に破綻してしまいそうなので、一個だけで我慢してもらうが、満足そうなのでよかった。


「海斗、どうする? このまま進むか?」

「そうですよね」


あいりさんの意図はわかる。

さっきの戦いで強く感じたけどベルリア抜きは思っていたより厳しい。

シルやルシェの力押しでどうにでもなるけど、それで先に進み続ける事は無理だ。

前衛があいりさんと俺の二枚はきつい。

実際俺達二人でメタルモンスターを倒せてはいない。

地味にローコストで一番に身体を張ってくれるベルリアの有用性を改めて再認識する形となった。


「やはり三枚は欲しいな」

「そうですね」

「あいり〜しみったれた顔をしてるんじゃない! まだまだこれからだぞ。せっかく思いっきり食べる口実ができたんだからどんどん行くぞ!」

「はい、ルシェ様がそう言われるなら、せっかくなのでどんどん行きましょう」


あいりさん……。

あいりさんは本当にルシェに甘いというかチョロいな。

【読者の皆様へお願い】


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― 新着の感想 ―
作者さんは多分、ベルリアの事が頭にあったんだろうな。ティターニアがマスターじゃなくマイロード呼びになってます。
[一言] ちびっ子達を甘やかすほどこの作品に興味が無くなるからもう少し考えてくれたらなぁ。
[一言] 実際消費したから渡すのは仕方なくてもちゃんと言わないとダメだろ……
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