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864話 ベルリア毒にやられる?

ルシェのスキルが3体目のメタルモンスターを捉え、徐々にその姿が崩れ始める。

ベルリアは、無防備にもふらふらとモンスターの方へと歩を進めていくがまだ危ない。


「ベルリア!」

「ふぁい」


え? ふぁい? 


「まひろ〜ろ」


まひろ〜ろ? なんだ? ベルリアがおかしいのか、それとも俺の耳がおかしくなったのか?


「海斗、ベルリアがおかしい」

「やっぱりベルリアがおかしいですよね」


ベルリアは何を思ったのか溶け始めた敵に背を向けこちらへと顔を向けたが、その顔は赤みを帯びており、まだ戦闘中にもかかわらず満面の笑みを浮かべていて、明らかにおかしい。


「ベルリアくん! うしろ! 『アイスサークル』」


異常なまでに無防備に隙を晒したベルリアにメタルモンスターが、死力を振り絞り襲い掛かろうとしたところをヒカリンが氷の壁でベルリアを護る。


「ヒャい。あはは〜。このれいろのもんすひゃ〜」


ベルリアが明後日の方向に肉切り包丁を振るうが、振り切ったと同時に肉切り包丁の重さからかその場でくるくると回転し、そのまま何もない方へと歩を進めていく。

まさか、ベルリアさっきの紫色のモヤにやられているのか?

いや、この異様それ以外に考えられない。


「シル! ベルリアがおかしい。頼む終わらせてくれ!」

「おまかせください。ご主人様」


このままでも最後のメタルモンスターは消滅するだろうが、今のベルリアは危うい。

シルが『鉄壁の乙女』を解き必殺の一撃を放つ。


「ベルリア、ご主人様に感謝するのですよ。我が敵を穿て神槍ラジュネイト」


溶けかけていたメタルモンスターが神槍の一撃をくらい霧散する。

流石はシル。


「おい、海斗。わたしがやってたんだぞ。なに邪魔してるんだよ!」

「いや、だってベルリアがおかしいだろ」

「は〜? おいベルリア! おまえのせいだぞ」

「ヒャい。ひみゃ。もうひ〜」

「ベルリア、おまえふざけてるのか?」

「ホンな、ありヒャ」

「おまえだれを相手にしてるかわかってるんだろうな? そこへなおれ」

「ヘィ、モヒィ」


ヘィ、モヒィ? ベルリアが何を言っているのか全くわからないが、ルシェは会話しているようにも見えなくもない。

もしかして悪魔語を話しているなんて事は……ないな。

毒にやられて、おかしくなってしまったんだ。

ベルリアも大丈夫だって言っていたから、完全に油断してしまった。


「バチィ〜ン」

「ヒ〜ハ〜」


あ……

ルシェが容赦なくベルリアの頬を張り飛ばしてしまった。

ベルリアが悪魔語らしきものを口にしながら吹き飛んでいく。

数メートル飛んだベルリアがムクっと起き上がり、こちらを向くがその顔はなぜか満面の笑みを湛えていた。


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