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第764話 階層主のおっ

いつのまにかブックマーク20000、ポイントも80000を超えていました。

登録評価していただいた読者の方はありがとうございます。

夢の100000ptもいつか達成できる気がしてきました。

がんばります。

殺虫剤のファイアブレスを床に蠢く蛇に向けて放ち続けるが、あまりに数が多すぎる。

どう考えても全てを焼き尽くすことはできない。

早々に全ての蛇を排除することを諦め、階層主までの道を切り開く。


「ティターニア、階層主はどこだ!?」

「たぶん……あっちです」


薄暗いせいで距離が離れるとよく見えないが、炎に映し出される周囲の感じから、以前戦ったミノタウロスのいた部屋ほどの広さはないように思える。

俺はティターニアが指し示す方へとファイアブレスを放ちながら進んでいく。


「海斗、さすがにこの数はやばいな。キリがないけどどう見てもコブラっぽいのも混じってる。確実に毒蛇がいるぞ。モンスターよりこっちに殺されそうだ」

「縁起でもないことを言うな! 急ぐぞ! 野村さんたちもいつまでももたない」


彼女たちには殺虫剤を二本ずつ渡しておいたので、上手く使えばしばらくの間は大丈夫だと思うが、それでもタイムリミットは確実に迫ってくる。

若干の焦りを感じながらも、ファイアブレスで道を切り拓きながら進む。


「マスター、モンスターです」


十メートルほど進んだところで前方に蛇とは違う相手がいることに気がついた。


「下半身が大蛇で上半身が人間。ラミア?」

「お、おい。海斗、む、胸が見えてる。あのモンスター胸が見えてる」


隼人、今はそこじゃないだろ。

たしかに前方に浮かび上がるモンスターの姿は上半身は裸の女性。

だけど、相手は階層主。たしかに胸は大きいし気にはなるが、今はそこじゃない。

下半身は大蛇のそれ。そして上半身は女性のもの。俺のそれほど詳しくない知識に照らし合わせるとこのモンスターはラミアか?

ラミア。俺でも知っているメジャーな存在。

以前倒したオルトロスなどと並び神話に出てくるようなモンスター。

最悪だ。ラミアの能力はよくわからないが、そんな神話級のモンスターが弱いはずがない。

オルトロスだってシルたちがいたから倒せたんだ。

湿度の高い部屋にも関わらず、俺の背中を冷たい汗が流れる。


「海斗、お、お、おっ……ぱい」


隼人には緊張感というものはないのか? さっきから胸のことしか口をついて出てこないようだ。


「俺はじめて見た。しかも顔が洋風の超美人なんだけど」


確かにギリシャ神話に出てくるだけあって、顔は彫りが深くかなりの美人であることは間違いないが、その容姿と相まって俺には恐怖の対象にしか映らない。


「あら、かわいい子たち。なにしにきたのかしら」


ねっとりとした声が前方から聞こえてきた。

俺の身体に緊張が走る。

ラミアがこちらに話しかけてきた。

階層主となるほどのモンスター。話ができても全く不思議ではないが、一瞬でわかる。

こいつはやばい。

ひとこと言葉を発しただけなのに、そのねっとりとした声とは裏腹に空間が強烈なプレッシャーに支配される。

HJ文庫モブから始まる探索英雄譚1〜2をよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 主人公の性格が良くおもしろい [気になる点] 大学に入学してからの展開が気になる [一言] とても良い作品だと思う
[一言] うん、まあ隼人の言いたいことは解らんでもない。 高校生で彼女もなく今まで女性とのふれあいもなさそうだし。 ただまあ殺し合いの最中だぜ、若人よ… あと、後輩達も後にいるし。 まあ、そうい取り繕…
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