表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
767/980

第758話 ホーンウルフ

明日ニコニコ静画にモブから始まる探索英雄譚のコミカライズ1話が公開予定です。

無料登録で読むことができるので是非よろしくお願いします。

角の生えたオオカミに向けて走りだすがすぐにモンスターもこちらに気がつく。

オオカミもこちらに駆けてくる。

一気に距離が詰まる。


「海斗! 援護する。『必中投撃』」


俺の背後から二体のオオカミに向けて小さな鉄球が放たれ、顔へと命中する。

オオカミ自身のスピードも合わさりかなりの衝撃で命中し、二体の脚が止まる。


「マスター撃ちます」


ティターニアが後方からドラグナーの銃弾を放ち、右側の一体の胸部へと命中させる。

いける。

この階層でも二度目の戦闘なので、さっきの戦闘よりも確実に連携が上がっている。

ティターニアが撃ち抜いた敵を消滅させるために剣を構えて更に距離を詰めようとするが、オオカミの角が発光して身体全身に広がったのが見えた。

スキルか!

一瞬このまま踏み込んでとどめをさそうかとも考えたが、すぐに考え直して踏みとどまり後方へとステップしながらバルザードの斬撃を飛ばす。

スキルの能力がわからない以上深追いは禁物だ。

バルザードの斬撃が着弾した瞬間


『バチィ』


表面を覆っていた光が瞬いて、弾けたような音がした。


「バリアか!」


バルザードの斬撃により消滅するはずの手負のオオカミは、消えずにその場にとどまっている。


「海斗! くるぞ! 『必中投撃』」


もう一匹のオオカミが光を纏ったままこちらに向かってきた。

隼人が釘を投げるがやはり光に弾かれてダメージを与えることはできなかった。

オオカミが迫ってくる。

全身鎧を纏っているようなものだ。このスピードでぶつかっただけでもタダではすみそうにない。

眼前に迫るオオカミの突撃を回避してすれ違いざまに雷の魔刀で斬りつける。

刀が光に触れた瞬間弾かれるような手応えが伝わってくるが、雷を纏った刃が光のバリアを突破してオオカミにダメージを与える。


「グガァア」


手傷を負ったオオカミは怯む事なく再び俺に向かって迫ってくる。

この光のバリアはシルの光のサークルほど絶対的なものではない。

近距離から強力な一撃を放てはダメージを入れることはできる。

ただ、大きいくせに速い。

集中力を高め、動きを見定めオオカミの突進を再び避けるが、オオカミが急速反転し俺に体当たりをかましてきた。

イレギュラーな動きに対応しきれなかった俺は、躱しきることが出来ずに弾き飛ばされてしまった。


「ぐうううっ」


早く立たなければ追撃を受けてしまう。


「海斗! おおおおぉ! 舐めるな犬野郎! 『必中投撃』」


隼人の声と共に槍が飛んできてオオカミの右目に刺さる。


「ギャイン」


オオカミの悲鳴が聞こえてきたと同時にオオカミを覆っていた光が弱まり消えるのが見えた。

今なら倒せる。

攻撃するべく身体を動かそうとするが、まだ飛ばされたダメージで上手く身体が動いてくれない。

仲間の危機を感じとってもう一体のオオカミも俺に向かって動き出したのが目に入る。

HJ文庫モブから始まる探索英雄譚1、2もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 文庫版 画像をクリックすると紹介ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
     ▼▼▼クリックするとアニメ公式ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
― 新着の感想 ―
[一言] 必中投撃いいよなー ずっと腐らないよねこれ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ