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第755話 発見

HJ文庫モブから始まる探索英雄譚の3巻発売が決定しました。

既に書籍化作業に入っていますので、是非連休に1巻2巻を買って発売までお待ち下さい。

今から最短で出版できるよう頑張ります。

たぶんモブからコミカライズ1話がニコニコ静画に来週の21日に掲載される予定です。

ニコニコ会員の方は是非読んでください。

「海斗、ヤギは強かったけど無傷で倒せたんだ。まずいのはまずいけど大丈夫……だよな」

「いや、正直かなりキツイ。ティターニアのサポートを受けて三人がかりでやっとだからな。それにさっきのはどう考えてもボスじゃない。普通にいるモンスターであのレベルだぞ。かなり慎重にいくしかない」

「やっぱりそうか。本当はわかってた」

「まあ、ポジティブに考えれば三人でかかればなんとかなったんだから、三人で進むしかないだろ」


この場に留まるという選択肢がない以上このまま進むしかない。

もしかしたらすぐこの先に出口があるかもしれない。

周囲へ注意を払いながらダンジョンを進むと分岐しているので右折して、そのまま進もうとすると、その先は二十メートルほどで行き止まりとなっていた。


「あっ……」

「おい、海斗あれって」

「こんなところにいたのか」


行き止まりの端に五人の女の子がくたびれた様子で座っているのが見えた。

それぞれかなり汚れていて装備も乱れているが、出血等はこの位置からでは確認できない。

その中には俺たちが探していた相手、野村さんの姿も確認できた。


「えっ……だれ?」


女の子の一人がこちらに気がついたようで、顔を上げてこちらに視線を向けてきた。

こういう時にはできるだけ落ち着いた対応が必要だ。

俺は一呼吸置いてから、極力ゆっくり喋りかけようとしたが、


「あ〜! よかった〜! 君たちのことを探してたんだ! もう大丈夫だよ! 安心してよ!」


俺より先に隼人がハイテンションで声をかけた。

残りの四人も一斉にこちらに顔を向けてきた。


「探してた? えっ? なんで? 誰?」


俺たちのいきなりの登場で五人が混乱しているのが伝わってくる。

そりゃそうだよな。いきなり知らないマント姿の探索者二人と幼女が現れたら対応に困るよな。

この後どう声をかけたらいいか考えていると顔を上げた野村さんと目があった。


「あっ、海斗先輩」

「ああ、野村さん、大丈夫だった?」

「えっ、なんで海斗先輩がここに」

「いや、海枝さんって子が教室に来て野村さんが帰ってこないっていうから探しに来たんだ」

「紀梨花が……それじゃあ本当に助けに来てくれたんですか?」

「まあ、そうなるな」

「う……ううっ。海斗先輩〜、怖かったんです。五階層で張り切ってたら、訳がわからないうちにいきなり飛ばされて。ここのモンスターに全く歯が立たなくて、煙幕使ってなんとか逃げ出して、うう、わぁあああん〜」


野村さんが泣き出してしまったが無理もない。

さっきの言葉からだとトラップにハマってここに飛ばされたことすら把握できていないような気がする。

それにしても、レベル十にも満たないはずの彼女たちが、この階層のモンスターとやり合ってよく無事だったものだ。

煙幕を使って逃げたと言っていたが、本当に幸運だったといえるだろう。

昨日気がつきましたが、モブからがジャンル別ランキングの日間表紙にランクインしていました。

一昨日から急に読者の方も増えているようです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ぐぅ有能。 恐ろしく稀有な有能。僕でしたら地獄行きね╰(*´︶`*)╯♡
[一言] 少し前の話で野村さん達は大丈夫じゃないかな〜って主人公言ってたけど、根拠なく言ってたけど、その辺はまだまだ高校生って事なのかね
[一言] まだ助かってないんだよなあ 護衛対象居ると大変だけどどうなるかね
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