表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
757/980

第748話 ダンジョンは沼のようなものだ

HJ文庫モブから始まる探索英雄譚2が発売から6日となりました。

1巻同様に多くの応援いただいていますが、もっと多くの人に読んでほしい!

是非1巻と一緒に2巻を全国書店の新刊コーナーかネットショップで買ってください!

お願いします。

それからもシルとルシェは、モンスターが出現するたびに悲鳴をあげ場を混乱させているが、以前の時はアタッカーが俺一人だったのでそれを考えると、前衛が三人いる今は随分と余裕を持って進むことができている。

ただ、マップを見る限り既に四階層のおもだったところは、ほぼ確認が終わっている気がする。


「隼人、やっぱりいないんじゃないか?」

「そうだな。四階層にはいないかもしれないよな。もしかしたら五階層へ向かって帰れなくなったんじゃないか?」

「たしかにその可能性もあるな」


野村さんたちは、少し前まで四階層をベースにしていたはずだ。

五階層に挑んで戻れなくなった可能性はなくはない気がする。


「隼人、どうする? このまま五階層に向かうか?」

「これ以上四階層を探しても難しい気がするし、行くしかないだろ」

「隼人、さすがに六階層まで行った可能性はゼロだと思うから五階層がダメなら帰るからな」

「わかってるって。まあ久しぶりに海斗とダンジョンに泊まりこむのもありだけど、親に言ってこなかったから一度は戻らないとな」

「いや、明日も学校あるし普通に帰るからな」

「わかってるって」


俺たちはそのまま四階層を抜けて五階層へと向かった。

五階層にいる可能性もあるが、そもそもダンジョンにいない可能性が一番高そうだ。


「ふ〜ようやく抜けたか。もう二度と四階層はごめんだぞ」

「だからカードに戻ってもいいって言っただろ」

「そういうことじゃない!」

「ご主人様、この階層であれば十分お役に立てると思います」

「ああ、頼んだぞ」


以前の俺はこの階層ではアタッカーとしては火力不足で役に立つことは出来なかったが、バルザードと魔刀を使っている今ならいける。


「そういえば今更だけど海斗って、師匠の真似して二刀流にしたのか?」

「いや、別に真似したわけじゃないけど、持ってる武器は使った方が有効だからだよ」

「そうなのか。俺もそろそろ武器をグレードアップしたいんだよな」

「武器は前から変わってないのか?」

「いや、さすがに斬れなくなって一度変わってはいるけど、あくまでも普通の槍だからな。この階層の敵には相性悪い。俺も魔槍とか聖槍みたいな特殊効果付きの武器がそろそろ欲しいんだ」

「聖槍ってシルのみたいな?」

「いやいや、シルフィーさんのみたいな槍は俺には使いこなせないだろ。もっと庶民的な感じで威力が増すと嬉しいんだけどな〜」


庶民的な魔槍に聖槍ってそんなものあるのか?


「まあ特殊な武器は高いからな〜。ドロップでもない限り最低でも五百万。槍なら一千万円はするだろ」

「そうなんだよ。高いよな〜。俺も頑張って潜ってるから無理すれば出せなくはないんだけど、高校生の身で一千万は勇気いるよ。貯金して将来いい車でも買った方が女の子にモテる気もするし。槍じゃモテなさそうだろ」

「いや、槍をモテる基準にするのが間違ってるだろ。まあ気持ちはわかるけど」


俺は既に一千万以上使っているけど、隼人の言うように時々思う。

ダンジョンは抜けることのできない沼のようなものだと。

先に進む為にはいい武器やお金が必要になる。

よりお金や武器を手に入れる為には先に進む必要がある。

このライトノベルがすごい2022の投票が始まりました。

モブからも対象になっています。

モブからには縁がなさそうですが5作品投票なので5番目でもいいので投票してもらえると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 文庫版 画像をクリックすると紹介ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
     ▼▼▼クリックするとアニメ公式ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ