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第740話 選択と現在

モブから始まる探索英雄譚2の発売まであと5日です。

水曜日の発売ですが1巻とあわせて是非買ってください。

発売から1週間の売れ行きで続刊が決まるという噂は本当でした。

3巻発売に向けて9/1によろしくお願いします。

昨日の勉強会は 勉強もはかどったし春香と晩御飯も食べたし充実していた。

今日は春香の家で勉強する日だ。

昨日春香が帰り際に、晩御飯は春香の家で食べることになってるから、期待しておいてねと伝えられたが期待感よりも、緊張感の方が勝っている。二回目なので前回よりはマシだと思うけどやっぱり緊張してしまう。


「なあ、隼人と真司は王華以外も受けるのか?」

「ああ、もちろんいくつかは受けるつもりだぞ」

「俺も受けるよ。王華は正直結構きついからな。まずは帝山かな〜」

「隼人も帝山受けるのか?」

「ってことは海斗もか?」

「春香が受けるって言うから俺も受けてみようかとは思ってる」

「まあ葛城さんは大丈夫だろうけど、俺たちは帝山でもどうかな〜」

「帝山って難しいのか?」

「ああ、王華ほどじゃないけど人気あるからな」


帝山を甘く見ていたわけじゃないけど、春香が受験するのを知るまで完全にノーマークだったからな。


「そういえば今週は葛城さんと勉強会なんだろ?」

「ああ、そうなんだけど、俺言ったっけ」

「いや、悠美から聞いた。俺たちも最近一緒に勉強したりしてるから。悠美は結構勉強にはストイックなところがあるからついていくのが大変なんだ」

「そうなのか。俺も頑張らないとな」

「探索も進めないといけないし、なかなか大変だよな」


今のところ学業が本分なので、勉強によって探索が遅れるのはどうしようもない。


「隼人と真司も大学に行っても探索者は続けるんだよな」

「ああ、そのつもりだけど。このままレベルアップしていけば十分専業でもいけるだろ?」

「探索者ってやっぱり楽しいしな」


なんだかんだ言っても、友達が同じ道を志していることは結構心強いので助かる。

授業が終わり放課後になったので、春香と一緒に下校する。


「今日は、昨日の続きをやろうね」

「うん。そういえば隼人も帝山受けるんだって」

「そうなんだね。みんな受かるといいね」


今のこの時間が楽しいし充実しているので本当にそうなってほしいとは思うが、それには隼人と俺が特に頑張る必要がある。

この一年で本当にいろいろなことがあって俺の生活も周囲の状況も激変したと感じる。

最近になってときどき思うことがある。

もし一年前のあの日まで毎日スライムを狩っていなければ。

もし一年前のあの日にシルと出会うことがなかったら。

もしあの時召喚を選択せずに、シルのカードを売却していたら。

おそらくどれか一つでも違う選択をしていたら、今の俺はいないと思う。

ルシェにも出会っていないだろうしKー12のメンバーとも出会っていないだろう。

今でも俺は一階層か良くても二階層を彷徨っていたと思う。

そうだとしたら当然隼人と真司も探索者を続けていなかった可能性が高いし、今とは全く違った今があったかもしれない。

今が充実していると感じるたびに、選択の重要性を痛感する。

これからも、みんなと楽しくやっていくためにも、これからの選択を間違わないように頑張っていきたい。


9/1はHJ文庫のファンタジー看板作品が集中しています。精霊幻想記を筆頭に全作重版作です。

1番下っ端感が強いモブからですが、なんとかがんばってほしい。

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