表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
736/980

第727話 聖水の作り方

現在モブから始まる探索英雄譚2の製作中です!

まだの方は1巻を買って2巻に備えてください!書店の新刊コーナーにいっぱい並んでいます。

2巻発売は9/1予定です。よろしくお願いします。

しばらく更新ペースは少し落ちますが、続刊状況により8月以降サバイバーとあわせて調整していきたいと思います。売れて続刊すると更新ペースが少し上がります。よろしくお願いします。

探索を終えて家に帰る前に百円ショップに寄って霧吹きを買っておいた。

対アンデッド用の準備のために疑似聖水を作るつもりだ。

あいりさんによると聖水の作り方は精製水に塩十パーセントと念だそうだ。

残念ながら我が家には精製水なんてものはなかったが、ただの水道水で大丈夫なのか心配になったので一応二種類作ることにした。

水道水と、一度沸かせたお湯で疑似聖水を作ることにした。

とりあえず水二百ミリリットルに対して塩二十グラム。

塩は一応キッチンにあった海外製の天然塩だ。海外製なのは少し気になったが天然塩なので普通の塩にくらべると効果は高い気がする。

水とお湯でそれぞれ作るが、塩を溶かすだけなのであっさりと完成する。このままではただの塩水なのでここから念を込める。

ただこの念を込めるという作業に思いの他手こずってしまった。

そもそも塩水に念を込めるってどうやるのが正解なんだ?

とりあえず出来た塩水を手に取ってから


「う〜っ」


手に持った器の中の塩水に目を瞑って集中する。

こういうのはイメージも大事だな。

イメージするのは清らかな感じ。漠然としているので澄んだ湖のイメージを重ねる。


「海斗、あんた大丈夫? お水持って、うんうん唸って何やってるのよ」

「大丈夫だって。聖水作りの最中だから邪魔しないでよ」

「聖水って、あんた最近頑張りすぎてるんじゃない? 大丈夫なの? 明日は休んだらどう?」

「休まないって。ちょっと集中できないからあっちに行っておいてよ」

「はい、はい。おかしな方にいかないでね」


母親が妙に俺のことを気遣ってくれるが、聖水作りをキッチンでやっていたのが良くなかった。

せっかく集中したのに母親に集中を乱されてしまった。

再び集中して念を込める。

念を込めるというより集中して瞑想する感じかもしれないが、これでいいのか?

こんなので本当に聖水になったのか?

一応効果測定をしたいので水道水をA 沸かしたお湯の方をBのラベリングをしておいた。


「よし! これで準備万端だな」


こうして俺の対アンデッド用の武器が完成したが、効果は既にあいりさんが証明済みなので、俺も魔刀を聖水Aの入った霧吹きに持ち変えて探索を続ける。

アンデッド系モンスターが出現すれば速攻で吹きかけるつもりだ。殺虫剤スプレーを日常的に使用している俺には吹きかける系のこの霧吹きは相性がいいはずだ。


「ご主人様、モンスター二体です。ご準備ください」


進んで行くと、そこにはスペクターらしきモンスターがいた。

あのモンスターならうってつけだ。

聖水が効くのはあいりさんが先日の戦いで実証してくれている。

あいりさんも俺と同じく聖水を片手に構えている。


「いきますよ!」

「ああ」


俺とあいりさんが先陣をきる。

スペクターに向かって走るが、霧吹きを持つ手に力が入る。

すぐにスペクターとの距離は詰まり霧吹きの射程まで到達する。

確か祈りながら霧吹きで吹きかければいいんだったな。

俺は祈りを込めながら霧吹きのハンドルを引く。


「頼むぞ! 効いてくれ〜!」

8/24のコミカライズも連載開始に向け順調に進んでいます。

多くに方に見てほしいので、できればどこでもヤングチャンピオンを買って読んでください。スマホで読めます。

難しい方は単行本の発売を待って是非買ってください。

多分年内発売予定です。(完全に筆者の独自予想です)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 文庫版 画像をクリックすると紹介ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
     ▼▼▼クリックするとアニメ公式ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
― 新着の感想 ―
[気になる点] 擬似聖水なのですが、水道水は沸騰だけでは精製水になりません。 煮沸した蒸気を冷却して水滴(水)に戻す『蒸留』が必要です。
[一言] 素朴な疑問ですが、10%の塩水ではなく、水に対する10%分の塩と言うのには、何かこだわりがあったりするのですか? 200ccに20gの塩だと220ccの塩水ができて、濃度だと9%ちょっとに…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ