第709話 ファイアキョンシー
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2巻が出るかどうかは予約と発売1週間の売り上げ次第とほかの作家さんが書いていました。
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キョンシーの脅威的な体捌きとその特異な風貌、そして噛まれる事に恐怖を感じて及び腰になっていた感は否めないが、もうそんな余裕は無い。
ファイアキョンシーと化した目の前の敵は全身燃え上がる凶器。
悠長に様子を見ていたら軽い火傷どころでは済みそうに無い。
速攻でケリをつける為に集中力を高める。
残念ながら俺の技量では魔刀でファイアキョンシーを断ち切る事は出来ないので頼りはバルザードだ。
バルザードを持つ右手に力を込め、ファイアキョンシーの動きに神経を集中するが、やはり迫り来る炎は怖かった。
腰が引けてバルザードでは炎の攻撃を避けながら反撃するには長さが足りない!
「ヒカリン! 『アイスサークル』を!」
「わかったのです。まかせてください『アイスサークル』」
俺は一旦その場から後方へと離脱し、俺とファイアキョンシーの間を氷の柱が遮る。
『ウォーターボール』
すぐさま俺はバルザードに氷を纏わせて一瞬の拘束と引き換えに魔氷剣を発現させるが、すぐにファイアキョンシーが氷柱を飛び越えて向かって来た。
今度こそ!
再び右手をきつく握りこみファイアキョンシーを迎撃する。
魔氷剣により射程が伸びた事と、炎に氷という心理的な安心感も加わり、さっきよりもスムーズに身体が動く。
ファイアキョンシーの一番の武器はその燃え盛る突き出された腕。
その腕の攻撃に合わせ切断のイメージをのせてカウンターで斬りつける。
少しの抵抗感と共に魔氷剣が振り切れ、ファイアキョンシーの片腕が地面へと落ちた。
魔刀では弾かれたが魔氷剣ならいける!
片腕を落としてもファイアキョンシーの動きが止まる事は無く、そのまま攻撃を続けて来たので俺も魔氷剣を更に振るいもう一本の腕も斬り落とす。
ファイアキョンシーの両腕を落とす事に成功したので、これで終わりかと思ったが、流石はキョンシーそんな甘くは無かった。
両腕を失ったキョンシーは、今度は脚技に転じファイアキックを連発して来た。硬直した身体でどうやっているのかはよくわからないが、とにかく腕以上に厄介な動きで攻撃を繰り返して来る。
腕よりもリーチがあるので、バックステップを踏みながら間合いを保ち魔氷剣で迎撃する。
ファイアキックの撃ち終わりを狙った魔氷剣の一撃は燃え盛る右脚を斬り落とす事に成功したが、それでもファイアキョンシーの攻撃は止まらず、尚も片脚だけで攻撃をしかけて来る。
「どうなってるんだ!」
片脚なのに先程迄と変わらない勢いで蹴りを繰り出して来る。
重力を無視したようなファイアキョンシーの動きには驚きを覚えるがこれ以上長引かせる意味もないので、しっかりと動きを見極め魔氷剣で残った脚も切断する。
両手両足を失ったキョンシーは動く術を失いその場へと落ちて、そこから起き上がってくることは無かった。
俺は地面に横たわるファイアキョンシーに向かって魔氷剣を振るいとどめをさした。
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