第699話 四人が限界
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スケルトンマジックナイト改めスケルトンナイトを倒し魔核を拾い先に進もうとするが、いつもの声が聞こえてくる。
「海斗〜早くくれ〜! 久しぶりで腹減ったぞ」
「ああ、わかってるよ」
当然、先程の戦闘でルシェとシルはスキルを使用したので魔核が必要となる。ベルリアも久しぶりに活躍したしまあいいかなと思う。問題はティターニアだ。
先程の戦闘で一切何もしていない。完全な後方支援役であるティターニアの出番は当然少なく『ドラグナー』を渡してあるとはいえ今回出番は無かった。
全く戦闘に関与しなかったティターニアをどうするべきか……
本心では何も消費していないのだから魔核はいらないだろうと言う気持ちもあるが、コミュニケーションを深めようとしている今の段階で一人だけ仲間外れの様な扱いをするのは憚られる。
「じゃあ、みんな一つずつだからな」
そう言って俺はスライムの魔核を四個取り出した。
「マスターわたし……もですか?」
「ああ、俺達はパーティだからな。ルシェもそれでいいよな」
「当たり前だろ! ただでさえケチくさいんだ。しっかり貰っとけ」
結局俺はティターニアにも魔核を渡す事を選択してしまった。あまい……がこれもマスターとしての務めだ。ただ、もうこれ以上サーバントを抱える事は無理だ。どう頑張っても4人が限界だな。
平日のスライム狩りだけでは間に合わなくなる可能性がある。受験もあるし今以上に平日の探索に時間を費やす事は出来ない。
今ならギリギリいける!
どうせならティターニアが活躍する場面になって欲しいが『ドラグナー』を使用すれば『ドラグナー』分の魔核も必要になるので悩ましいところだ。
「やっぱり、運動の後はうまいな」
「ほんとうに……いいのでしょうか?」
「ティターニア、ご主人様のご好意です。ありがたくいただきましょう」
「はい」
四人が嬉しそうな顔で魔核を吸収しているのを見ると俺も嬉しくなってくるので、スライム狩りを更に頑張る決意が湧いてくるが、それはあくまでも目的ではないので先を進む事にする。
「スケルトンが出たって事はゴブリンとかも出てくるのかな。ゴブリンナイト?」
「ゴブリンにナイトっていうイメージは全く沸かないわね」
「カッコいいゴブリンはゴブリンとは言えないのです」
フルアーマーに身を包んだゴブリンか。それなりに強そうだけど身長的にサイズの合うフルアーマーがなさそうな気がする。
遠征の時にゴブリンの亜種っぽいのがいたから無い事は無いけど。
「ご主人、モンスターが来ます」
「こちらに向かって来ているって事か?」
「はい。それほど速くはありませんがこちらに向かって来ています」
シルの言葉で俺達は先程と同じ陣形を取り、武器を構えその場で敵を待ち受ける事にするが、敵はすぐに現れた。
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