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第686話 メンタルリカバリー

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マッドラットが野村さんの構えているボウガンを警戒して細かく左右に移動しながら向かってくる。

野村さんがボウガンのトリガーを引くが、放たれた矢は空を切る。


「先輩! 動きが速くて当たりません!」

「まかせろ!」


飛ぶ斬撃では力加減が難しいので直接攻撃を選択して、マッドラットを待ち構える。

マッドラットは俺をターゲットに定め右前方から襲って来たので、すぐさま左前足を狙い斬りかかる。


「ガッ」


バルザードの手応えがあり、マッドラットから声が漏れて来た。

これで機動力はほぼ奪った。


「野村さん、いまだ!」

「あ……」


後方からボウガンの矢が来ない。


「大丈夫! 狙えば当たるから!」

「は、はいっ」


少し間があってマッドラットに矢が刺さりそのまま消滅した。


「先輩、すいません……」

「いや、よかったぞ。最後は一撃でしとめたんだから上出来だ」

「……はい」


マッドラットの機動力は俺の攻撃でほぼ失われていたのに野村さんは躊躇してしまった。

落ち着いて射てば問題無く命中したので、能力の問題では無く完全にメンタルだな。

その後も、俺が攻撃してから野村さんがとどめをさすスタイルで何度か戦闘をこなす。

俺は野村さんに対して出来るだけ前向きな言葉をかけ続けるが、野村さんが劇的に改善した様子は無い。

女の子のメンタルを立て直した経験なんか全く無いので、これが正しいのかどうかもよくわからないけど、こんなやり方しか思いつかない。

結局この日は、昼休憩を挟んで夕方までみっちりと三階層を探索したが、少しプレッシャーがかかる場面では野村さんの動きが遅れ気味になるのは最後まで改善しなかった。


「野村さん、明日も頑張ろうな。明日にはレベル7まで上がると思うから、もう完全にビギナーは脱出だ」

「はい」


家に戻ってからは、ずっとサポートのやり方を考えてみたけど、今のやり方以外に何も思いつかなかった。煮詰まって春香にも連絡をとり今の状況を相談してみたけど「今のままでいいと思う」と言われてしまったのでそれ以上考えても無駄だと思い寝ることにした。

翌朝になり、野村さんとダンジョン前で待ち合わせてダンジョンに潜る。


「おはようございます!」

「ああ、おはよう」


あれ? 野村さんの表情が昨日よりも明るくなっている気がする。


「海斗先輩、わたし今日はやりますよ! 絶対にレベル7になってみせます。見ててくださいね!」

「おぉ、頑張ろう」


やっぱり昨日の帰りの時点とは違っている。一晩休んで気持ちの切り替えが出来たのか?

早速ダンジョンへと潜り一階層を最短で抜けて、二階層の戦闘も野村さんに担当してもらったが、ゴブリンとの戦闘は全く問題は無かった。

問題は三階層からだけど、野村さんの表情を見る限りは今のところ変わった様子は無い。


「ご主人様、敵モンスター四体です。野村様もご準備を」

「野村さんと俺で一体を担当するから、残りをみんなで頼んだぞ」


昨日と同じように俺が野村さんの横について戦闘へと臨んだ。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 野村さん、2度目の6へのレベルアップですね。
[一言] 主人公が松岡修造に見えてきました。。。
[一言] せめて魔法スキルでも覚えられたらなぁ。
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