表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
639/980

第635話 全力

「チッ! しかたがないからやってやるよ。これで終わりだ!『炎撃の流星雨』」


ルシェがスキルを発動すると、以前試しにこのスキルを使用した時と同様に上空から迫ってくるような音が聞こえてきて、大きな炎の塊が一面に降り注ぐ。

俺達は慌てて被弾しないように、その場から下がる。

スケルトンも手に持つ剣で防ごうとするが、頭部に火球をくらうと同時に徐々に焼失していっている。

スカルドラゴンはそれぞれ、水と泥の外装を纏っているが、火球が命中するたびにその外装を蒸発させながら失っていくのがわかる。


『ドドドドドドドドォオオオオン』


さすがはMPを50も消費するルシェの誇るチートスキルだ。

スケルトンが少しぐらいいい武器を持っていようが、全く関係なかった。

降り注ぐ火球をにより、スケルトンがどんどんその数を減らしていく。

下手に動くと自分が危ないので、その場から動かずにひたすら火球の雨が過ぎ去るのを待つ。

もちろんこれは雨などという生やさしいものではない。

おそらく三十秒にも満たない時間だったかもしれないが、無数の火球が降り注いだフィールドはさながら焼け野原と化していた。

残っているのはボロボロのスケルトンが一体と完全に外装を剥がされたスカルドラゴンが二体とネクロマンサーのみ。


「シル! ルシール! あいりさん!」


俺はみんなに声をかけて自らもスカルドラゴンに向けて走り出す。

スケルトンにはあいりさんが向かい


「これで終わりだ!『ダブル』」


分化した薙刀の一撃を放ち、スケルトンの頭蓋を叩き潰した。

俺とシルはスカルドラゴンに向けて全力で走るが、ネクロマンサーの呪文が再び聞こえると同時に二体のスカルドラゴンは上空へと羽ばたいた。

今度は赤い外装。赤いワイバーンの特性か!


「私にお任せください。私の前で空へと逃れるとはやはり骨、愚かですね。お還りください『エレメンタルブラスト』」


ルシールのスキルによりその場に竜巻が巻き起こり、空中のスカルドラゴンのうちの一体が直撃を受け、暴風の中で錐揉み状に地上へと叩きつけられ、俺のすぐ目の前へと落下した。

俺の狙える位置にスカルドラゴンの頭部が見えている。

ここしかない!

今が完全に勝負どころだ!

俺は躊躇する事なく、ドラグナーをスカルドラゴンの頭部に向けて構えスキルを発動する。


『愚者の一撃』


急激に全身から力が抜けていく。

ドラグナーから放たれた一撃が、一直線に強い光を発しながらスカルドラゴンの頭部へと命中した。

蒼い光りを発する弾丸が命中した瞬間、スカルドラゴンの頭蓋が弾けた。

俺は、それを見届けると同時にすぐさま後方へと移動して離脱する。

走ろうとするが、足に力が入らないので、なんとか気力で歩きミクの隣へとたどり着く。

俺は脱力感からその場へと座り込む。


「スナッチ『フラッシュボム』よ!」


スナッチが光りを発して高速で上空のスカルドラゴンへと飛んでいく。

スカルドラゴンは光る砲弾と化したスナッチに脊柱を撃ち抜かれ地上へと落下していく。

【読者の皆様へお願い】


いつもありがとうございます。

皆様のブックマークと☆ポイント評価で筆者のモチベーションが保たれています。

興味を持たれた方は是非ブックマークとスクロールして下部の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 文庫版 画像をクリックすると紹介ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
     ▼▼▼クリックするとアニメ公式ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ