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第634話 出し惜しみ無し

「シル様、海斗下がって!」


後方からミクの声が聞こえてきたが、瞬時にミクの意図が理解できたのでその場から離脱を図る。


『ライトニングスピア』


ミクがスカルドラゴンに向けて雷の槍を放ち、着弾と同時に爆発が起こり、爆風が襲ってくる。

前回と同じ。

ルシェとのコンボ技ともいえる水蒸気爆発。

ミクに教えてもらったが水蒸気に着火しているわけではないそうだが、とにかく水蒸気爆発だ。

爆発によりスカルドラゴンの外装と肋骨部分のかなりの部分が吹き飛んだ。

俺も剥き出しになった胸部に向けてドラグナーを放ち、シルも追撃をかける。


「我が敵を穿て神槍ラジュネイト」


俺の放った銃弾は胸骨の一部に穴を開けただけで大した効果をあげることはできなかったがシルの一撃はスカルドラゴンの背骨を完全にへし折ることに成功した。

支えを失ったスカルドラゴンはその場に崩れ落ちた。

だが消滅はしていない。あとは頭部を破壊するのみだ。


「シル!」

「はい。これで終わりにします。我が敵を穿て神槍ラジュネイト!」


再び放たれたシルの一撃がスカルドラゴンの頭部をとらえて完全に粉砕した。


「やった!」


スカルドラゴンはそのまま灰となって崩れ去った。

残るはネクロマンサーだけだ。

あいりさんもスケルトンを倒し終わり、俺達と共にネクロマンサーを倒しにかかるが


「…………ッ」


ネクロマンサーがまたボソボソとなにかの呪文を唱える。


「うそだろ……」


ネクロマンサーの詠唱が終了すると同時に俺達の目の前には十体を超えるスケルトンと、二体のスカルドラゴンが姿を現していた。

さっき敵を倒したばかりなのに、倒した以上の数の敵が一瞬にして目の前に現れてしまった。

まさか、こいつ無限にスケルトンを喚び出せるのか?


「あいりさん……」

「ああ、これはまずいな。いくら周りのスケルトンを倒しても意味はないという事だな」

「ご主人様、ネクロマンサーを倒すしかありません」

「それはそうだけど、どうやって……」

「おい海斗、馬鹿みたいに弱気になってるんじゃないぞ! わたしが一瞬で終わらせてやる!」


ああ、さっきのスケルトンドラゴンが消滅したおかげで、シルの獄炎も消えて戦えるようになったのか。

ネクロマンサーを倒す為には、立ちはだかる残りのスケルトン達も一緒に倒さなければならない。

各個撃破していたのではまたすぐに違う敵を喚ばれてしまう。

ここは、出し惜しみしている場合ではない。

勝負に出るしかない。


「みんな、一気に決めるぞ! シル、ルシールを喚んでくれ」

「わかりました。我が忠実なる眷属よここに顕現せよ『楽園の泉』」


シルによりルシールが顕現する。


「ルシール、とにかく敵を倒せ!」

「かしこまりました」


これで、ベルリアの穴は埋まる。


「ルシェも出し惜しみなしだ! 思い切ってやってくれ!」

「出し惜しみなし? 本当にいいんだな」

「ああ、ここが勝負どころだ!」

「じゃあ『暴食……』」

「まて!」

「なんだよ。出し惜しみ無しだろ?」

「いや、それは無しでいこう」

「出し惜しみ無しが聞いて呆れるぞ! ケチッ!」

「いや、それ以外でいこう」

「チッ!」


危なかった……

軽々しく出し惜しみ無しとか言うもんじゃなかった。

勢いだけではどうしようもない事もある。冷静に敵を倒す!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] シルが残り一体のスカルを相手にしているだけなら、普通に戦力差考えて、シルと代わったほうが明らかに戦闘早く済んだような。 あと、このところ暫く完全にルシェが邪魔するだけの存在になり果て…
[気になる点] ああ、さっきのスケルトンドラゴンが消滅したおかげで、
[気になる点] 『ライトニングスピア』 613話ではスピッドファイアで水蒸気爆発
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