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第631話 負傷

スカルドラゴンと戦う前に四体のスケルトンを倒さなければならない。

一体はさきほど放ったドラグナーの銃弾でうまく倒すことができたが、ドラグナーは貫通することには優れているが、完全に破壊することには向いていない。

少しでもズレると修復してしまうだろうから、やはり魔氷剣をメインで戦うことにする。

スカルドラゴンのファイアブレスは強力なので、俺の耐熱マントもくらえば長い時間は持たないだろう。

とにかくスカルドラゴンを常に視界に入れつつスケルトンを相手にする。

一番手前のスケルトンに向かって踏み込んで攻撃しようとするが、残りの三体もほぼ同時に動き出し、俺の動きを阻害する。


「邪魔だっ!」


力尽くで押しのけてこじ開けようとするが、そう甘くはなかった。

スケルトンの膂力は単体で俺とそう変わらない。

一気に勝負を決めたい気持ちだけはあったが、気持ちで俺の膂力が跳ね上がるはずもなく、一体目の剣を弾き二体目を相手にした段階で、既に俺の動きは止められていた。


「マイロード、私のこともお忘れなく」


止まった俺に残った二体のスケルトンが攻撃をしかけてこようとするところを、ベルリアが割って入ってきた。


「助かった! ベルリアいけるのか?」

「マイロード、私にいけないという答えは存在しません」


やたらとかっこいい答えだが、この一瞬で体力が回復するはずもなく、ベルリアの刀にはいつものキレはなく、スケルトンを相手に肩で息をしている。

だが、ここは無理を押してでも共闘してスケルトンを殲滅すべきだ。


「ベルリア、半分はまかせた。ファイアブレスがきたらとにかく逃げろ! これ以上はまずい」

「お任せください」


ベルリアに半分まかせて俺は目の前の二体に集中する。

二体のスケルトンが連携を見せ左右から同時に攻撃をしかけてくる。

俺はタイミングよくバックステップを踏み剣の攻撃を避ける。

俺の顔の二十センチほど手前をスケルトンの剣が通過していくのを見届けると同時に踏み込み攻撃をかけようとするが、目の前を通過した剣の一本が変化を見せその場から突きへと転じ、踏み込んだ俺へと向かってきた。

踏み込んだ俺への完全なカウンター。


「くっ!」


咄嗟に身体を捻り避けようとするがタイミング的に間に合わない。

瞬間、周囲のスピートが遅くなるのを感じ、俺の動きも加速するが、既に目の前に剣が迫っていた。

俺は首を目一杯捻って剣の軌道から俺の頭をズラす。

スケルトンの突きが顔の横を通過していくと同時に俺のこめかみの上あたりに鋭い痛みを感じ、すぐに同じ箇所が熱くなった。

避けきれなかった!

右目の視界が真っ赤に染まるが、そのまま動きを加速させ、突きを放ち無防備となったスケルトンの頭部へと魔氷剣を叩き込み消滅へと追いやる。

残るスケルトンは一体のみ。

どうやらこめかみの上が先程の突きで切れてしまったらしい。

傷は深くは無さそうだが、そこから垂れた血が目の中に入ってしまったようだ。

腕で右目を拭うが赤く染まった視界は晴れない。

目に入った血の影響で右目は、ほとんど見えないがスケルトン一体ぐらいなら左目だけでも十分倒せる!


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