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第629話 スケルトンは眠らない

「これ以上時間をかけるわけにはいきません。我が敵を穿て神槍ラジュネイト!」


痺れを切らしたシルが、必殺の一撃を放つ。

一瞬でスケルトンの胴体部分が吹き飛んでしまった。

流石に足と頭だけでは動くことはできないだろう。

そう思っていたが、甘かった。

先程と同じようにネクロマンサーの声がボソボソと聞こえてくると、なんと胴体を失ったはずのスケルトンの胴体が徐々に修復していくのが見えた。


「みんな! 頭だ! 頭以外への攻撃は無駄だ! とにかく頭部を破壊するんだ」


シルの神槍の一撃を受けても復活してしまうのであれば、頭部を破壊する以外に方法はない。

これで頭部も復活したりすれば、もう打つ手はないので即退却するしかない。


「いやあああああ〜!『斬鉄撃』」


あいりさんが攻撃した声も聞こえてきたが、俺は周りにいる三体のスケルトンに集中する。

迫ってきた二体の攻撃を避けながら頭部に狙いを定めて魔氷剣を振るうが、スケルトンに剣で防がれてしまう。

レベルは俺の方が上だが、そもそも俺の剣技は大したことがないので、頭部を狙う剣筋が読まれてしまった。

もしかしたらこちらの言っていることも理解できているのかもしれない。

とにかく短絡的に頭部だけ狙って破壊することは難しいようなので、基本に立ち戻り、一体ずつ確実に仕留める方針へと転換する。

再び魔氷剣を構えて、攻撃する。

いきなり頭部を狙わずに、まずは攻撃力を奪いにいくが二体を相手にしている間に三体目が完全に復活してしまったので三方向からの攻撃に対応するために集中する。

斬りかかってきた相手の動きをよく見て動き出そうとするが、時間差で三方向から攻撃されるといくら遅い動きでも対応が間に合わない。

モンスター中最弱に近いスケルトンとはいえ磨かれた剣での攻撃をまともにくらうと普通に切れて死んでしまう。

当たり前だが、これがゲームとは決定的に違う点だ。

ゲームであればLV22のプレイヤーがLV3の敵に、いくら攻撃を受けても死ぬようなことはあり得ないが、ここではそれが起こり得る。

いくらレベル差があろうと武器には殺傷能力が十分に備わっている。

三方からの攻撃を避けるために必要以上に大きな動きで避け、バランスを崩しかける。

動きが大きくなったせいで反撃のタイミングを逃してしまう。

その間にも次々に剣による攻撃が襲いかかってくる。

思った以上に三体同時に攻撃してくるスケルトンは手強い!


「みんな! 頭部を破壊して一体片付けたぞ! やはり頭だ!」


あいりさんの声が聞こえてくる。

やはり頭か。

だが、俺は頭を狙う以前に三体の攻撃を避けるのに手一杯になっていた。

その時苦戦している俺の横を何かが横切るのが視界に入った。


『ライトニングスピア』


ミクの詠唱と同時に目の前の一体に雷の槍が命中し、同時に他の二体にも鉄の針が突き刺さっていた。

どうやら先程視界に映ったのはスナッチだったようだ。

ミクとスナッチの攻撃により三体のスケルトンの動きが止まった。

いまだ!

動きを止めたスケルトンを前に考えるよりも先に俺の身体は自然とスケルトンに向かって動き出していた。

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