表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
631/982

第627話 燃えない

ルシェが獄炎を放つが、一応理性は保っていたようでベルリアにではなくスカルドラゴンへと獄炎が迫る。

骨であれば獄炎で燃やし尽くす事も可能ではないかと考えたが、どうやら甘かったようだ。

スカルドラゴンは獄炎を受けても、外装に守られダメージを受けている感じがない。

しかも、周囲を獄炎が取り囲んでいるにもかかわらず、普通に動いている。

普通のモンスターであれば、動きを封じる効果はあるはずだが、やはりこのスカルドラゴンは命を持たない敵なのかもしれない。

騎乗しているネクロマンサーによって操られている屍。

であれば敵はネクロマンサーということにはなるが、位置的にネクロマンサーを倒そうとすれば、どうしても先にスカルドラゴンを倒すしかない。

しかも獄炎は燻って消えていない。

今まではこの獄炎の持続性が敵を縛り最後には燃やし尽くしていたのだが、同時にそれはルシェの無力化も意味している。

つまり獄炎が消えなければルシェは次のスキルを放てないが、スカルドラゴンは纏った泥が沸騰しているのは見て取れるが、一向に焼ける気配もなければ、獄炎も消える様子もない、

つまりは、ルシェはこの戦いにおいて攻撃する術を失ったに等しい。


「ルシェ……」

「なんだよ! 海斗がベルリアじゃなくてあいつに放つように言ったんだろ! ベルリアなら燃え尽きてたぞ! 海斗のせいだろ!」


確かに俺が獄炎をベルリアではなくスカルドラゴンへと放つように指示をした。

だけどベルリアに放っておけばよかったような言い方はまずいだろ!

そんな事より今は敵だ。


「ルシェ、下がってろ」

「チッ……」


チッってなんだよ。

獄炎が鎮火するまでは仕方がないだろ。

いずれにしてもルシェを除くメンバーで階層主であるネクロマンサーとスカルドラゴンを倒さなければならない。

残念ながらスナッチもほぼ戦力外だ。

唯一『フラッシュボム』なら効果はありそうだが使い所が今のところ見えない。

あのファイアブレスはやばい。

回復スキル持ちのベルリアでなければ対抗できない。


「ベルリアは正面から、残りのメンバーは四方から攻めよう!」

「おまかせ下さい」


ベルリアが正面から注意を引き残りの三人で側面と後方から順番に攻撃をかけるのが一番可能性が高い。

四人が散らばり、それぞれがスカルドラゴンへと向かっていく。

駆けている俺の耳にまた頭上からネクロマンシーの詠唱の声がボソボソと聞こえてきた。

今度はなんだ?

また違う外装でも出てくるのか?

スカルドラゴンの後方へと回り込もうとした時だった。

進もうとしていた先の地面が突然盛り上がり、そこからスケルトンが湧き上がってきた。


「スケルトン!? いったい何体いるんだ!」 


スケルトンは俺の前だけではなくスカルドラゴンを取り囲むようにして出現し、俺たちの行手を阻む形で身構えている。

ネクロマンサーの魔法により生み出されたのは間違いない。

たかがスケルトンとはいえ手にはそれぞれ、研がれた剣を携えているので、油断はできない。

【読者の皆様へお願い】


いつもありがとうございます。

皆様のブックマークと☆ポイント評価で筆者のモチベーションが保たれています。

興味を持たれた方は是非ブックマークとスクロールして下部の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にお願いします


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 文庫版 画像をクリックすると紹介ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
     ▼▼▼クリックするとアニメ公式ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
― 新着の感想 ―
[一言] 百鬼夜行もやばかったけど明らかにボスが強すぎる 死を操るボスのドロップなら復活薬ぐらい貰えそうだけど…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ