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第615話 家には……

休憩をとったおかげで少し身体が楽になったので探索を進める。

連日ダンジョンへと潜っているのでフルタイムの二日目でかなり疲労が抜けにくくなってきている。

この一週間、いつもより集中して一階層に潜った分が地味に効いてきているのを感じる。

身体が重いと集中力を欠きトラップにハマる可能性も高まるが、この日は、さすがにこれ以上トラップにハマることなくダンジョンを進むことができた。

途中で中位種である青いドラゴンに遭遇して戦うことになったが、幸い二体だけだったのでシルとルシェが攻撃される前に速攻をかけて倒した。

シルは雷が通じないことを理解していたので神槍の一撃を叩き込み、ルシェも学習して獄炎ではなく『黒翼の風』を選択して難なく斬り刻む事に成功した。

他のメンバーは、青いドラゴンの放つ水流に巻き込まれないように後方待機していたので、あれほど苦戦した青いドラゴンにノーダメジで勝利することができた。

ベルリアも戦いたそうにはしていたが、今回は後方に控えてもらった。

その後も探索を続けたが、やはり十七階層では中位種の個体数はそれほど多くはないようで、この日出現したのはこの二体が最後で、後は下位種のドラゴンを相手にすることとなった。


「それじゃあ、今日はそろそろ帰りましょうか」

「海斗、今の進み具合はどうなの?」

「う〜ん、階層主の部屋の場所が確定しないから、なんとも言えないけど上手くいけば明日にでもいけるんじゃないかな〜」

「そうか、いよいよだな」

「なので二人もしっかりと休養をとって、明日は万全の体制で臨みましょう」

「ああ、そうしよう」

「私はプラセンタを飲んで備えるわ」


プラセンタか……

美容と健康に効くのかな。

三人でトラップにハマるトラブルはあったが、時間的なロスは最小限にとどめることが出来たので、想定していた以上に探索の距離を伸ばすことができた。

朝の段階では今日を含めて後三日は必要かなとも思っていたが、今日の探索で上手くいけば明日攻略できる位置まで進むことができたと思う。

今日は、早めに寝て体調を整えて明日に臨みたいところだけど、そういえば今日の晩ご飯はなんだろう。

母親が任せとけって言ってたから、冷蔵庫にでも入ってるんだと思うけどカレーかな。

俺は、身支度を済ませて家路についた。


「あれっ?」


家について、家の玄関の扉に鍵をさして、開けるために回すが抵抗感がない。

もしかして、朝鍵をかけ忘れたのか?

やってしまった……普段は母親が家に居るから、鍵をかける習慣がないので、やってしまったのだろう。

泥棒とか大丈夫だろうか?

まあ、うちに金目のものはあまりないので、狙うならもっと金持ちそうな家にするか。

ちょっと警戒しながら玄関の扉を開けると、部屋と廊下に灯りがついていた。


「え……」


誰かいる。なんかリビングから音がするし、やっぱり泥棒か?

いや、でもよく見ると玄関に見知らぬ靴がきちんと並べておかれている。

泥棒にしては、几帳面すぎる。

俺は、恐る恐る廊下を歩きリビングを覗き見るがリビングに人影は見えない。

リビングの奥にあるキッチンから包丁の音が聞こえてくる。

どうやら誰かがキッチンでご飯を作っているようだ。

母親はスターリゾートに行っているので、母親なはずがない。

俺は更に踏み込んでリビングの入り口からキッチンを覗き見る。


「え……なんで」

「ああ、海斗おかえりなさい」


キッチンにはなぜか春香がいた。

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