表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/984

第58話 シルとルシェの密談

今日も俺は6階層に潜っている。

最近調子が良いので3人とも探索中もいい感じにリラックス出来ている。

そのせいか、移動中シルとルシェがコソコソなんか話している回数が増えている。

2人で仲良くしているようなので触れずに放置している。


「6階層になってから、調子がいいよね。ご主人様がすごくいい感じに活躍してるね」


「ああ、なんか隠しダンジョンで死にかけた時はもうダメかと思ったけど、そこからゴキブリのように復活してから妙に調子良さそうだな。一回死にかけたのが良かったのか?」


「ルシェ、そんな風に言ってもダメだよ。ご主人様がトラップにはまった時、あたふたして泣き出してたでしょ。本当は元気になってくれて嬉しいんでしょ。」


「まあ、私のせいで死んじまったら、気分悪いからな。助かってよかったよ。」


「ルシェはあの時ご主人様に叱られてから、随分変わったよね。今の方がずっといいよ。」


「なに言ってるんだよ。とりあえず、まあそれは置いといて、なんかあいつ好きな子がいるみたいだぞ。知ってるか?」


「シルとルシェのことでしょ。ご主人様はシルとルシェの事大好きだものね。」


「違うよ。人間の女だよ。この前ニヤニヤしながら、ブツブツ独り言つぶやいてるのが聞こえてきたんだよ。なんか春香とかいう女みたいだぞ。お買い物がどうとか、白のワンピースが最高だったとか聞こえてきたんだよ。」


「え!?私達の他にも好きな人がいるなんて知らなかったよ。ちょっとびっくりしたけど、ダンジョンでは私が一番だから、大丈夫だと思うの。」


「いや、最近わたしにも優しいからわたしが一番かもな。ギャップ萌えだよギャップ萌え」


「ルシェ、私たちは仲間でしょ。2人でしっかりご主人様をお守りして、1番に可愛がってもらわないとね。」


「わたしは別にどうでもいいけど、そこまで言うなら一緒にやってやるよ。」


ヒソヒソ話の最中にチラチラ視線を感じる。そのせいかちょっと悪寒がする。何もなければ良いんだが。


その直後、オーガ2体にトロール1体のグループに遭遇した。


「シルはトロールを頼む。ルシェは左のオーガを頼む。俺は右のオーガを狩る」


「いえ、大丈夫です。ご主人様は休んでいてください。」


「え?どういうこと?休んでいて?」


「我が敵を穿て、神槍ラジュネイト」


「え?」


『侵食の息吹』


「ええ?」


『神の雷撃』


なんだ?どうした?

明らかに今までと違う。

シルが今まで指示に従わなかった事は一度も無かった、おまけに2人共普段のスキルの使い方と違う。

やたらと積極的に攻撃していた感じがする。

一体2人ともどうしたんだ?


「シル、ちょっと前に出過ぎたんじゃないか?ルシェも『侵食の息吹』とは珍しいな。俺も全然戦えるんだけど。」


「ご主人様。私たち2人で頑張りますから、ゆっくりしていてください。」


「あ、ああ、シルがそう言うなら、そうさせてもらおうかな。」


「はい。任せてください。」


次に出会ったのはトロール4体だった。


「シル、ルシェ、流石にトロール4体は多すぎる。俺も一番右の奴を狩るから、残りを頼むな。」


「大丈夫だって。わたしたちに任せとけって。後ろでドーンと構えといてくれよ。」


「いや、だけどな・・・」


「大丈夫です!!」


なんかルシェとシルの勢いに押されてしまった。


「我が敵を穿て、神槍ラジュネイト」


『侵食の息吹』


『神の雷撃』


『破滅の獄炎』


一瞬だった。そりゃ、この2人が本気を出せば、この階層の通常モンスターなんか、問題になりようがない。

でもなんか違う。俺がやりたいのとなんか違う。

2人だけに戦わせて後ろで、ドーンと構えているのは俺のやりたい事じゃない。

俺は一緒に戦って、一緒にレベルアップしていきたいんだ。


「シル、ルシェ、ちょっといいか?」


「はい、何でしょうか」 「うん、どうした。」


「さっきから2人がすごく頑張ってくれてるのはわかる。多分俺の事を考えてくれてるんだというのもわかる。でもな、俺も2人のことが大事なんだ。俺はお前らと一緒に戦いたいんだよ。2人と一緒に成長していきたいんだ。だから今まで通り、一緒に戦いながら探索していこうな。」


「ご主人様、嬉しいです。そんなに私たちのことを思ってくれていたなんて。これからもずっと一緒に頑張らせてくださいね。」


「まあ、そんなに言うなら一緒にやってやるよ。しょうがないな。」


「ああ、これからもよろしく頼む。」


「ところで、ご主人様、春香様というのはどなたなのでしょうか?」


「え!?」


「ご主人様と仲がいいんでしょうか?買い物に一緒に行かれたり、白のワンピースが可愛かったりしますか?」


「い、いや。な、なんのことを言っているんだ?は、春香って誰だろうな?ちょっとよくわからないな」


その後もシルとルシェから、普段感じることのない圧力を感じながら質問されたがなんとかごまかした。

でもなんであいつらが葛城さんのことを知ってるんだ。まさか考えている事を覗くスキルでもあるのか?

わからない・・・


いつもありがとうございます。

この作品は皆様のブックマークとポイント評価で支えられています。

興味を持たれた方は是非ブックマークと下部からのポイント評価をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 文庫版 画像をクリックすると紹介ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
     ▼▼▼クリックするとアニメ公式ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
― 新着の感想 ―
[良い点] 焼き餅草(*´ω`*)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ