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第559話 雷竜

俺達は初見のドラゴンに向かうが


「ミク『サンダースピア』を頼む!」


俺の指示でミクがドラゴンに向けて雷の槍を放つが、槍がドラゴンに命中した瞬間、雷が霧散してしまった。


「なっ……」


確実に命中したのに完全にノーダメージだ。

あのドラゴンは何だ?


「冬彦さん! このドラゴンは何ですか?」

「ああ、そいつは雷竜の一種だぞ」


ワイバーンに向かおうとしていた冬彦さんを引き留め聞いてみるが、雷竜か。それでミクの雷が通じなかったのか。それにしても見た目では雷属性は識別できないな。やっぱり、情報は大事だな。


「ミク、スナッチにヘッジホッグを!」


雷属性には土や岩が有効な気がするが、俺達には使えないので、金属なら有効かもしれないと思い、ヘッジホッグで攻撃してもらうが、無数の鉄の針が雷竜を捕らえたと思った瞬間、弾かれて地面に落ちてしまった。


「だめかっ!」


金属がダメならあいりさんの『アイアンボール』や武器による直接攻撃も怪しい。

思った以上に雷竜とは相性が悪い。 

あいりさんが、真っ先に飛び込んでいって薙刀を振るうが、刃が触れる瞬間にスナッチの時同様弾かれてしまった。


『ヘルブレイド』


ベルリアが黒い炎に包まれた刃を放ち雷竜にダメージを与える。


「ベルリア、助かった!」


そのタイミングであいりさんが後方へと離脱する。


「海斗、剣での直接攻撃はダメだ! 弾かれて斬る事ができない」


やっぱりそうか。雷と金属でまず思い浮かぶのは磁力か? 強力な磁力が発生して金属を寄せ付けないというのが正解な気がするが、ベルリアの攻撃は普通にダメージを与えているので、遠方から雷と金属以外ならいけそうだが『ドラグナー』の弾丸はどうだろうか? 金属が使われてはいるが蒼い光を発した魔力弾も弾かれてしまうのか?

効果が定かではないので一瞬躊躇してしまう。


「この岩蜥蜴! もう燃やすのはやめだ。切り裂かれて消えてしまえ『黒翼の風』」


ルシェが、前回炎で時間がかかった事を気にしたのか、地竜向けて獄炎ではなく風の刃で攻撃をかけた。

暴力的な風の刃が地竜を包み、岩のような外皮をも刻んでいく。ボロボロになってはいるが、まだ消滅してはいない。

やはり、地竜とは相性が良くないようで、雷竜と戦ってもらった方が良かったかもしれない。


「あ〜、まだ死んでないのか! もう許さないぞ! 『破滅の獄炎』」


今度は獄炎を放つが、前回獄炎を耐えていた岩のような外皮はすでにボロボロになっており炎への耐性を発揮する事は無くあっさりと燃え尽きた。


「どうせ燃えるんだから、さっさと最初から燃えておけ」


ルシェ、それは暴論というものだ。あくまでも結果論に過ぎないんだぞ。

ルシェが地竜を倒したのを見て俺も『ドラグナー』の引き金に手をかけて弾を放つ。

ドラグナーが光を発し、放たれた弾が蒼い糸を引いて雷竜へと向かっていき雷竜の頭を射抜いた。


「あ……」


磁力など全く無かったかの様に『ドラグナー』の一撃は雷竜を撃ち抜いた。

魔力を帯びた弾は例外なのかそれともドラゴンへの特攻を発揮したのかは不明だが、思ったよりもあっさりと片を付ける事が出来た。


「ご主人様も戦いを終えた様です。私もそろそろ終わりにしますね。我が敵を穿て神槍ラジュネイト」


前回同様ルシェが神槍の一撃を発動してあっさりと地竜を消滅させたので、そこで俺達の戦闘は終了した。

あとは冬彦さん達だが、すでにワイバーンのうちの一体は片付けて、残る一体に全員でかかっているところだった。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 地竜向けて獄炎ではなく風の刃で攻撃をかけた。
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