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第489話 鬼狩り

まだ口の中に苦味と刺激が残っているがいつまでも休憩するわけにも行かないので、探索を開始する。

この先は先程出現した鬼と同種の回復スキルを持った鬼が出る可能性が高いので対応を脳内で反芻する。

ダンジョンを進んで行くが次第にフィールドが変化を見せて来た。

ダンジョンの側面がまるで日本家屋の壁のような造りに変化し、床も石畳のようなものが現れて来た。

普段のダンジョンはどちらかと言うと洋風というか遺跡っぽいイメージが強いが、今のこの風景は完全に和風テイストに近づいて来ている。

この辺りはダンジョンの不思議としか言いようの無いところだが、同じ景色をずっと繰り返すと精神的にも疲労が増すのでこの方が有難い。


「雰囲気的に出そうですね」

「雰囲気で出るもんじゃないけどね」

「……………まあ、そうだけど」


女性陣は壮大なごっこ遊びをするくせに、こう言う所だけ妙に現実的だな。

男の方が雰囲気に流されやすいのだろうか?


「そういえば、ベルリア、鬼って何となく日本で言う所の悪魔に近いイメージなんだけど、鬼と悪魔って同じ種族だったりするのか?」

「マイロード、流石にそれはありません。私とあの鬼を同種扱いするとは心外です。全く違います」

「そうなのか?」

「おい、海斗、ふざけたこと言ってると本気で燃やすぞ!あんな低級なのと一緒にするな。天使と悪魔ぐらい全く違う存在だ!次同じ事を言って来たら命は無いものと思え!」

「あぁ、そうなんだ」


何の気なく聞いた一言だったが、ベルリアとルシェの気に触ったようだ。

俺からするとイメージ的に近縁のような気がしていたが、この反応を見ると非常にデリケートな部分なのだろうから今度からは気をつけようと思う。


「ご主人様、前方に敵ですが5体いるようです。注意して下さい」


昼ごはんを食べてすぐに5体。結構ハードだが、モンスターが俺達の都合に合わせて出てくる事も望めないのでしっかり集中して臨む。


「数が多いから、シルもルシェも最初から行ってくれ。あの回復スキル持ちがいたら2人が優先して当たって欲しい」


敵は5体なのでシルとルシェを合わせてこちらも5人。

同数なので確実に自分の相手は倒さなければならない。

進んですぐに敵の姿を捉えることが出来たが、5体共が袴を履いているが、よく見るとそれぞれ持っている武器が違う。

俺は1刀使いの敵を目指して駆けるが、事前にナイトブリンガーと魔氷剣は発動済みだ。

こいつら袴を履いていると言う事は先ほどの再生スキル持ちと同種か?

であれば狙うは首の一択。

ミクとヒカリンが後方から俺とあいりさんの援護射撃をしてくれる。

俺の相手は刀を振るうと氷の刃が発生してミクの火球を打ち落とした。

こいつは、氷の刀使いか。

俺と丸被りじゃないか。でもこいつの刀よりも俺の魔氷剣の方が優れているはずだ。

俺は、自分の位置を少しでも悟らせないために、距離が詰まるまで攻撃を控えてミクの攻撃に頼る事にし、駆ける事に集中する。

高速で移動し魔氷剣の届く位置まで近付き、剣を一閃するが、鬼にあっさりと躱されてしまった。

気配を読まれたのかもしれないが、完全に交戦状態になるまで、敵に自分の姿がどの程度認識されているのか、自分では分からないのが辛い。

追撃する為に俺は理力の手袋で相手の手首を掴んで動きを固定してから斬りかかった。

固定出来たのは一瞬だが、十分に時間は稼げた。俺の一撃は、鬼の肩口を捉えて抉る事に成功したが、鬼は怯む事なくすぐに斬り返して来た。

返す刀が完全に俺を捕らえていたので、俺も咄嗟に魔氷剣を振るい鬼の一撃を食い止めた。

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― 新着の感想 ―
[一言] 言葉が通じる相手との戦闘はやり辛そうだ
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