表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
356/980

第353話 浪漫武器

昨日は本当に楽しかったが今日は春香に俺の買い物に付き合ってもらっている。


いつものように駅で待ち合わせをするが、先に春香がついていたようだ。


「おはよう」


軽く手を挙げて声をかけたが、何故か春香の視線が俺の目では無く手に集中している気がする。


「どうかした?」

「ううん、今日は指輪してないんだなと思って」

「ああ、昨日は、外し忘れただけで、マジックアイテムだからダンジョンでしかつけないんだ」

「そうなんだ」


一瞬春香の表情が曇った気がするが、俺は特に何もしていないので気のせいだろう。

指輪と言われて気がついたが春香は昨日の指輪をそのままつけてくれていた。

気に入ってくれたようで良かったと思う。それと昨日は気がつかなかったが前にプレゼントしたブレスレットも右手首につけてくれていた。

どちらも本当に良く似合っているので贈った甲斐があったという物だ。


「それじゃあ、ダンジョンマーケットに行こうか」

「今日は何を買うの?」

「この前一緒に見たショットガンを考えているんだけど」

「まさかあの350万円の!?」


春香の驚きも仕方がない。流石に350万円有れば外車が買えそうだ。普通の高校生が買える金額じゃないもんな。


「そう。値段が値段だから迷ったんだけど、ちょっと状況が変わってしまったんだよ。どうしても装備をバージョンアップしたくて」

「お金は大丈夫?」

「それは大丈夫。大学の学費もしっかり貯めれたし問題ないよ」

「そう。大学はお金だけじゃ無くて受からないと入れないから頑張ろうね」

「ああ、絶対に王華学院に受かってみせるよ」


俺がそう宣言すると春香が満面の笑顔を浮かべてくれた。

少なくとも一緒の大学に行く事を嫌がられていない事だけは間違いない。

やはり命に変えても王華学院に合格しなくてはならないと心に決めた瞬間だった。

それからダンジョンマーケットに行きいつものおっさんの店に向かった。


「お〜坊主今日はいつもの別嬪な彼女と一緒か。忙しい事だな」

「あ〜武器を見せてもらって良いですか?」


おっさんの言葉尻に悪意を感じる。


「武器?魔剣は持ってるんだろ。他に欲しいもんなんかあんのか?」

「この前見せてもらったショットガンあったじゃ無いですか」

「あ〜あれか。ちょっと待ってろ」


おっさんが奥に下がってから銃を3つ持ってきた。

2つは見覚えがある

前に見せてもらったショットガンとランチャーだ。もう一つは見た事がないが、なんか形が格好いい。


「これは何の銃ですか?形も見た事無い感じなんですが」

「お〜やっぱり興味を示したな。これはな聞いて驚けよ、浪漫武器だ!」

「は?」


おっさんがおかしくなった。いや俺の耳がおかしくなった。何か浪漫武器と聞こえた気がする。

浪漫武器?意味が分からない。


「だから浪漫武器だって言ってるだろ〜が」


やはり浪漫武器であってるらしい。


「浪漫武器ってなんですか?」

「まず見た目だ。ファンタジーな感じでカッコいいだろ!」

「まあ」

「次にこの銃だが燃費がすこぶる悪い」

「え………」

「そして魔法が使える奴しか扱え無い」

「そんな事あるんですか?」


おっさん、この銃のデメリット以外喋って無い気がするが大丈夫か?


「お兄さん、この銃って良いところあるんですか?」

「おう、嬢ちゃん鋭いな」


いや誰でも感じる疑問だろ。


「まず発動時のエフェクトがイケてんだ!魔法属性毎のオーラと言うか発光すんだ。スゲーだろ」

「はい。すごいんですよね?」

「そしてこの銃はな、バレットと魔核と魔法を消費して撃ち出すんだ。まさにトリプルアタックだ!スゲ〜だろ」

「すごい?ですか?」

「お〜よ。3つを一気に消費する代わりに威力は格段に跳ね上がるんだぜ。最高〜だろ」

「まあ威力が上がるのは良いですよね」


要はおっさんの言ってる事を要約すると、魔核、魔法、バレットの3つを消費する代わりに威力が上がった銃と言う事だろう。

浪漫武器と聞いてなんて馬鹿な名前なんだとは思ったが、聞いてみると悪くない気がする。

俺はおっさんの雑な話を聞いてもう少し詳しく聞いてみたくなった。

【読者の皆様へお願い】


いつもありがとうございます。

この作品は皆様のブックマークと☆ポイント評価で支えられています。

興味を持たれた方は是非ブックマークとスクロールして下部からの☆ポイント評価をお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 文庫版 画像をクリックすると紹介ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
     ▼▼▼クリックするとアニメ公式ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
― 新着の感想 ―
[一言] デメリットしかねぇー!!!
[一言] 短期決戦武器やないですか
[気になる点] でもお高いんでしょう?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ